負債総額908億6000万円　宿泊業7（前年比7件減）、飲食業52（前年比6件減）―東京商工リサーチ

　東京商工リサーチは2021年 9月の「倒産月報」を 2021年 10月 8日に発表した。全国の企業倒産件数は 505件（前年同月比 10.6%減）、負債総額が 908億 6000万円（同 28.4％増）となった。
 
　件数は、4カ月連続で前年同月を下回った。9月度では 1972年以降の 50年間で1990年の 531件を下回り最少を記録した。
 
　負債総額は、2カ月連続で前年同月を上回り、今年 4番目の規模となった。9月度では2016年（850億 6300万円）に次ぎ、50年間で 5番目の低水準。負債 100億円以上 1件（前年同月1件）を含む同 10億円以上の大型倒産は 12件（同11件）、同5億円以上10億円未満は23件（同12件）と増加し、負債額を押し上げた。
 
　同 1億円未満は370件（構成比73.2%）で、小・零細規模を主体とした推移が続いている。
 
　9月の「新型コロナウイルス」関連倒産は、154件（前年同月比 85.5%増）で、今年 3月の 151件を上回り、月間最多となった。
 
　産業別は、10産業のうち、6産業で前年同月を下回った。飲食業は 52件（同 27.7％減）と減少し、宿泊業もまた 7件（同22.2％増）と減少した。ただ、旅行業は 2件（同ゼロ）発生し、2カ月連続で前年同比を上回った。


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