ラグジュアリーの未来を再定義する ── 1 Hotel Tokyo が描く世界観
2015年、バリー・スタンリヒトによって創設された「1Hotels」は、自然との調和を核に据え、サステナブルラグジュアリーという新たな価値基準を世界に提示してきたブランドである。ニューヨーク、マイアミ、ロンドン、ハワイなどに展開し、そのホテルは“環境と美意識の両立”という矛盾を軽やかに超える存在として、多くのデザイナー、クリエイター、ホスピタリティ関係者から強い支持を集めている。そして2026年初頭、日本初となる「1HotelTokyo」が赤坂に誕生する。約5,600m²の緑地を擁する「東京ワールドゲート赤坂」内に位置し、再生素材やクラフトマンシップ、植物の力を活かしたバイオフィリックデザインが建物全体に息づく。今回は、このプロジェクトを率いる総支配人小南正仁氏に、ブランドの哲学、東京で実現する新たなホテル像、国内外の展開、そしてご自身のキャリアの中で培われた“1Hotelsらしさ”について話を伺った。
1 Hotel Tokyo
総支配人
小南 正仁氏
日本の大学を卒業後、スイス・ジュネーブにてホテリエとしてのキャリアをスタート。米国にも渡り研鑽を積み、2017年に日本へ帰国。「ザ・リッツ・カールトン東京」でホテルマネージャーを務めたほか、「モンタージュ・ビバリーヒルズ」「ザ・リッツ・カールトン・サンフランシスコ」「コンラッド・マイアミ」など、アメリカを代表するラグジュアリーホテルで上級管理職を歴任。直近では、京都、ニセコ、箱根、日光、富士五湖エリアにおいて高級ホテルの開発プロジェクトを主導。ブランドの立ち上げから人材育成、マーケティング戦略まで幅広い領域を担当。日本語・英語・フランス語を操るトライリンガル。
ブランドフィロソフィーは「1 World」という考え方
──「1Hotels」のブランドフィロソフィーとグローバル展開について。
私たちの根幹にあるのは「ワンワールド、Weareone」という考え方です。世界をリードするサステナビリティの取り組みを軸に据えながら、ラグジュアリーで洗練されたライフスタイルを提案しています。2015年にサウスビーチで誕生してから約10年、「1Hotels」がこれほどまでに支持を得た理由は、私たちの思想が時代のニーズと合致したからだと考えています。地球誕生から今日までを24時間に例えると、人類の歴史はわずか「4秒」ともいわれる。その短い時間で私たちがどれほど自然を壊してしまったか。
「1Hotels」を訪れるお客さまには、ここで自然の良さを再発見し、インスピレーションを得て、チェックアウト後の「ビヘイビア(行動や振る舞い)」が変わるきっかけにしていただきたい。それが私たちの願いです。「1Hotels」は東京での開業が13軒目となりますが、この先数年でグループ全体で40拠点ほどになる予定です。私たちはただ大きなグループになりたいわけではありません。「世界にとって最もインパクトのあるブランド」でありたいと考えています。
──スターウッド・キャピタルの創業者、バリー・スタンリヒト氏がこのブランドを立ち上げた背景とは。
伝説的なブランド「Wホテル」を創り上げたバリーは、かつてWを愛した感度の高い富裕層が、時を経て家族を持ち、地球の未来を案じるようになることを見抜いていました。「自然との共存を望むが、同時にラグジュアリーな体験も諦めたくない」という層の受け皿を作ったのです。ここで重要なのは、バリーが「富裕層は絶対に我慢をしない」と考えている点です。サステナビリティを理由に質を落とすのではなく、ワクワクするようなラグジュアリー体験の中に環境への配慮を組み込む、それが「1Hotels」の差別化の源泉となっています。
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本記事は月刊ホテレス2026年3月号一部紹介記事です。
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