訪日は45.8％減の137万人出国は74.8％減の43万2100人

　日本政府観光局（JNTO）による訪日外客数・出国日本人数の 2022年 12月の推計値がまとまった。訪日外客数は 137万人で COVID-19（新型コロナウイルス）の影響前の 2019年同月比 45.8％減となった。
 
　10月より日本政府が個人旅行の受入れや査証免除措置の再開等を実施したことを受け、12月の訪日外客数は前月から1.5倍となった。東アジア地域において韓国からの訪日外客数が前月から大幅に増加したこと、またその他の地域においてもタイや米国等から訪日外客数が回復基調にあることが今月の訪日外客数の押し上げ要因となった。
 
　観光立国の復活に向けて、観光地・観光産業について持続可能な形で「稼ぐ力」を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進しつつインバウンドの V字回復を図る必要がある。個人旅行の再開や入国手続き等の実用情報の的確な発信と併せ、これからの訪日観光の柱となるサステナブルツーリズム等の情報発信や MICE誘致等の取り組みを強化していくことが求められる。
 
　市場別では、韓国は 456，100人（対 19年同月比 183.9%）であった。中国は 33,500人（対19年同月比 4.7％）。台湾は、170,200人（対19年同月比 48.9%）。香港は 141,300人（対 19年同月比 56.6%）だった。
 
　東南アジアにおいて、タイは 83,000人（対 19年同月比 50.3%）。シンガポールは 67,000人（対19年同月比 66.7%）。 豪州 41,800人（対 19年同月比 57.5%）。カナダは、20,600人（対 19年同月比 58.6%）。米国は、109,500人（対 19年同月比 75.8%）だった。 このほか、出国日本人数においては 43万 2100人（対 19年同月比 74.8%減）だった。

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