サービス業の職場マネジメントツール「はたLuckアプリ」を提供する株式会社HataLuck and Personは、ホテルやレストランなどのマネージャー（店長）職175名を対象にした「マネジメント業務の実態調査」を実施した。その結果、約6割が課題に感じている「スタッフの指導・育成」において、時間を割いている⼀⽅で⼗分には取り組めていないといったジレンマに陥っている実態が明らかになった。
　以下では、5つの調査テーマと結果についてお伝えする。

■調査テーマ１「店⻑像の理想と現実」
約6割の店⻑が「理想像とギャップがある」と苦悩
　理想の店⻑像とのギャップに関する調査では、「⾮常に感じる（22.3%）」「感じる（36.0%）」と約6割の店⻑がギャップを感じていると回答した。
 

■調査テーマ２「店⻑業務の実態」
7割以上が「接客・現場オペレーション」に最も時間を割いている
　店⻑が時間を割いている業務については、「接客・現場オペレーション（72.6%）」が第1位、「売上・数値管理（58.3%）」が第2位、「スタッフの指導・育成（44.6%）」が第3位だった。イベント・キャンペーン対応や、サイト管理、競合調査、設備メンテナンスといった回答も得られたことから、店⻑は、現場業務に追われながら、⼀⼈で広範囲な業務を抱えている実態が明らかになった。
 

■調査テーマ３「店舗マネジメントに対する課題」
約6割の店⻑が「スタッフの指導・育成」に課題を感じている
　店舗マネジメントで重要視する業務を調査したところ、「売上⽬標の達成（61.7%）」が第1位、「働きやすい職場作り（56.6%）」が第2位、「スタッフの指導・育成（42.9%）」が第3位だった。
　⼀⽅で、課題を感じる業務については、「売上⽬標の達成（45.1%）」を上回って、「スタッフの指導・育成（60.0%）」がトップとなった。これらのことから、売上⽬標の達成にはスタッフの指導・育成が重要であり、⼗分に取り組めていない実態から課題感が⾼くなっている可能性がある。
 

■調査テーマ４「店舗を取り巻く外部環境に対する課題」
「慢性的な⼈材不⾜」に続いて、「スタッフとの価値観の違い」が環境課題
　深刻だと思う外部環境については、「慢性的な⼈材不⾜（74.9%）」が第1位、「スタッフとの価値観の違い（48.0%）」が第2位、「スタッフのメンタルヘルスへの配慮（41.1%）」が第3位でした。40・50代の回答者が7割を占めたことからも、店舗スタッフとの世代間のギャップに⼾惑っている可能性も。
　また、評価制度のなさ、外国語対応、短時間勤務者への対応、年収の壁といった回答も得られたことから、国籍・働き⽅といった多様性への対応にも課題を感じており、取り巻く環境が複雑化していると考えられる。
 

■調査テーマ５「スキルアップへの関⼼」
　約6割の店⻑が、マネジメントのスキルを学びたいと感じていた今後学びたいスキルの調査では、「マネジメント（63.4%）」が1位、「マーケティング（52.6%）」が2位、「リーダーシップ（47.4%）」が3位だった。⾝につけたいスキルのトップがマネジメントだったことから、店⻑個⼈としても⼈材への関⼼は⾼いと考えられる。

 

　本調査の結果より、約75％が課題と感じている「慢性的な⼈材不⾜」により、店⻑⾃⾝がプレイングマネジャーとして接客・現場業務に追われて⼿⼀杯になり、重要だと考える「スタッフの指導・育成」に⼗分に取り組めていないというジレンマを⽣み出していることがわかった。マネージャーの課題解決の支援、エンゲージメントの高い職場づくりを目指し、HATALUCKでは近くエージェントAI「はたLuck AI」の提供を開始していく予定だ。

調査概要
● 調査テーマ︓店⻑の業務とマネジメント意識に関する調査
● 調査⽅法︓Web調査
● 調査の対象︓はたLuckアプリユーザーの店⻑・職場マネジャー（回答者数︓175名、業態︓飲⾷・アミューズメント・ホテル）
● 調査期間︓2025年8⽉6⽇（⽔）〜8⽉22⽇（⾦）
● 各項⽬の割合表記は⼩数点第⼀位を四捨五⼊し、表記していることから、合計が100%にならない場合があります。

【お問い合わせ先】HataLuck and Person

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文・オータパブリケイションズ　渋谷