

クラリス・ベロー氏にとっても日本人とのコラボレーションはKAORUKO氏との出会いが初めてのことだった。KAORUKO 氏は2017 年には生徒たちへむけてパリやロワール地方で花を習う「フランスで暮らすアールドヴィーヴル花留学」も開催するなどロンドンの拠点に加えパリでも活動してきたことにより本年の日仏友好160 周年を記念したコラボレーションを企画した。
クラリス・ベロー氏は競争厳しいパリのフローリスト業界で23 年目を迎える実力派で、オアシスを使わない独自の花どめやナチュラル感を活かしたブーケなどを披露。一輪ずつの花の魅力を最大限に引き出しながら、花それぞれが語りかけてくるような生き生きとフレッシュな感覚を大切にしている。ゆるぎない凛とした美意識とオーラ、そしてトレードマークであるグレーヘアーは本の表紙を飾ったこともあるほどだ。KAORUKO 氏は世界のフラワーショーで披露してきた日本の伝統文化や物語を連想させる現代アート「ジャパニーズモダン」とKARUKO 氏が独自に開発したゆれるブーケを披露した。
クラリス・ベロー氏は開催に当たり事前に花市場へ出掛けた際、パリにはない花もあり、楽しんで仕入れができたとともに、新しいアイデアが浮かんだという。常に先端をいくアレンジメントを施すためにSNS やfacebook、インスタなどでの情報からさまざまなアイデアを得ているという。「花が人間にもたらす自然ややすらぎを求めてアレンジメントを施しています」(クラリス・ベロー氏)。KAORUKO 氏はこれまでも花で国際文化貢献をしてきた「花が国と国を結び人と人をつなぐのです」(KAORUKO 氏)。


