12月の全国企業倒産状況 負債総額1568億6400万円
宿泊業5（前年比2件増）、飲食業66（前年比1件増） 東京商工リサーチ

　東京商工リサーチによる2019 年12 月の「倒産月報」が2020 年1 月14 日に発表。全国の企業倒産件数は704 件、負債総額が1568 億6400 万円となった。
　倒産件数は4ヵ月連続で前年同月を上回り、件数が4ヵ月以上連続で前年同月を上回ったのは、リーマン・ショック時の2008 年6 月?2009 年4 月の11 カ月連続以来、10 年ぶり。また、12 月度としては3 年ぶりに前年同月を上回ったが、1990 年以降の30 年間では2017年（696 件）に次いで、5 番目に低い水準にとどまった。

　産業別では、10 産業のうち、6 産業で前年同月を上回った。人手不足や労務費上昇などが圧迫する建設業が2カ月連続、消費増税の影響が懸念される小売業が2 カ月ぶりに、それぞれ増加した。
　12 月度の「人手不足」関連倒産は51 件（前年同月25 件）。このうち、「後継者難」が36 件（同17 件）。

　負債総額は2ヵ月連続で前年同月を上回った。12 月度としては、この30 年間で2013 年（1343 億7700 万円）に次ぐ、3 番目の低水準。負債100 億円以上は3件（前年同月ゼロ）、同1 億円以上5 億円未満は145 件（ 同124 件）発生。同1 億円未満は521 件（ 同461 件）と全体の74.0％を占め、小・零細企業を中心にした状況が続く。

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