(株)アルカンが輸入販売する、フランス「シャンパーニュ・フィリポナ」は6月以降、 長年にわたりメゾンの顔とも言えるスタンダード・キュヴェ「ロワイヤル・レゼルヴ」の名称を115年ぶりに改め、新たに「レゼルヴ・ パーペチュアル」として発表した。
パーペチュアルに込める2つの意図
「パーペチュアル」は、「永続的な」「絶え間ない」という意味を持ち、時間的に終わりがなく、常に続くことを示す。この新名称には、2つの意味が込められている。ひとつは、メゾンが長年実践してきた継ぎ足し熟成「パーペチュアル・リザーヴ」という技法を反映し ている。これは、毎年新しいワインを継ぎ足すことで、熟成による奥行きとともにフレッシュさを保ち、複雑で魅力的な味わいを生み出す製法だ。
そしてもうひとつは、「絶え間ない進化」というメゾンの哲学を象徴し、フィリ ポナのモットー「In perpetual motion, naturally.(自然に、常に動き続ける)」 に通じている。自然の摂理やうつろいを前向きにとらえ、小さな変革を日々繰り返す。変化が永続的にワインに新たな命を吹き込む。終わりのない、完璧なシャンパーニュの追求を表現している。


「パーペチュアル・リザーヴ」—絶え間なく変化し続ける味わい
フィリポナのノンヴィンテージ・キュヴェは、「レゼルヴ・パーペチュアル」と呼ばれる、特別なブレンド技術によって造られている。 1946年以来、フィリポナでは毎年、その年の収穫から得られた新しいワインに、前の年に造られたワインをブレンドするという手法 を採用してきた。このプロセスは、時を重ねながら受け継がれていく“永続的なブレンド”のサイクルを形成している。
シャンパーニュにおけるブレンドは、まさに芸術だ。毎年異なる条件のもとで収穫されるブドウから、均一でありながら奥深い味わいのノンヴィンテージ・シャンパーニュを生み出すためには、厳格な品質基準と、各クリュ(畑)の特徴を知り尽くしたテイスティン グの技術が不可欠。「レゼルヴ・パーペチュアル」という新しい名称には、ブレンドという技術の核心にある“継続性”と“完成 度の追求”という、フィリポナの哲学が込められている。
変わらぬ理念、進化する品質
シャルル・フィリポナのもと、メゾンは品質向上のために多くの改革を実行してきた。オーガニック農法の導入、航空写真 による土壌・樹勢のモニタリング、区画ごとの醸造が可能なタンク設置など、フィリポナの姿勢は常に「進化を止めない伝統」 にある。
「より良いもの」の敵が「良いもの」なのではなく、「今の良さに満足してしまうこと」こそが「より良いもの」への障害となるのです。
―Charles Philipponnat シャルル・フィリポナ フィリポナ家15代⽬当主
【発売予定日】2025年6月より順次切り替え
【販売先】ホテル、レストラン、エアライン、百貨店、高級食料品店、ワインショップ、業務卸問屋など
【輸入販売元】株式会社アルカン