「プリンスグランドリゾート 軽井沢」全容

　㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド（本社：東京都豊島区、代表取締役社長：金田 佳季）は、運営する軽井沢プリンスホテルのコテージをリニューアルし、2027 年5月ごろには「イーストエリア ヴィラ（全41棟）」、28 年春以降には順次「ウエストエリア ヴィラ（全83棟）」として、開業する計画を6月16日発表した。自然と調和した環境に配慮した設計・デザインを施すのは、建築家の坂 茂（ばん しげる）氏。なお、所有する㈱西武不動産（本社：東京都豊島区、代表取締役社長：齊藤朝秀）にとって、総事業費約 290 億円のプロジェクトとなる。
　西武・プリンスホテルズワールドワイド軽井沢地区総支配人 影山裕子氏によると、本プロジェクトは、プリンスグランドリゾート 軽井沢の敷地内にある既存コテージ233棟（イーストエリア97棟＋ウエストエリア136棟）を、124棟（新築35棟、増改築89棟）、2～8名収容可能な13種の施設へと大規模リニューアルを施すことで、多様なニーズやさらなる客層の獲得によるバリューアップを図るという。新築に加えて既存コテージを再活用（増改築）するなど、環境への配慮とこの地の森を次世代につないでいく。
　イーストエリアでは97棟から温泉付きの全41棟に改築。うち31棟はペットフレンドリー対応。敷地内には、チェックイン機能のレセプション棟とプライベートサウナ（貸し切り）、スパのほか、屋内ドッグラン、愛犬と食事ができるレストランなどを配したアクティビティ棟で構成された「センター棟」を新設することで、滞在時の快適性をより高めていく。
　リニューアル後に136棟から全83棟となるウエストエリア（増改築79棟＋新設4棟）では、MICEからグループ需要への対応を強化。特に新設の4棟はバトラーサービス付きの「絶景ヴィラ」（最大250㎡）として、これまでにない最上の滞在を提供していく。
　会見では1棟当たりの販売価格について明言はなかったが、これまで以上に多様なニーズに応えながら長期的な滞在を促したいと考えており、現存よりも高価格帯になるといえる。同社は1947年に軽井沢のこの地でプリンスホテルを開業、80年代にコテージ事業に着手した。2014年にはザ・プリンス ヴィラ軽井沢が開業し、17年に軽井沢プリンスホテル イーストをリニューアル、21年に軽井沢プリンスホテル ウエストリニューアル＆開業、25年7月にはザ・プリンス 軽井沢のリニューアルが完了予定。軽井沢エリアではホテルやショッピング施設のほかゴルフやスキーリゾートを多く保有しており、そうした、保有アセットの潜在価値の顕在化とバリューアップによる持続的な事業成長を目指して、本プロジェクトの実施に至ったとしている。

新設するイーストエリア内のセンター棟内観（イメージ）

 
【プリンスグランドリゾート 軽井沢　大規模リニューアルのポイント】
①コテージから「ヴィラ」へバリューアップ、ゆったりとした空間を提供 　
　＜イーストエリア＞コテージ 97 棟→ヴィラ 41 棟（新築 31 棟、増改築 10 棟）
　　　コンセプトはウエルネスな癒し「森の五感体験を記憶に残す Off Time」
　＜ウエストエリア＞コテージ 136 棟→ヴィラ 83 棟（新築 4 棟、増改築 79 棟）
　　　コンセプトはアクティブな癒し「森の五感体験が想い出の始まり」
●イーストエリアに新設する「センター棟」
→フロント機能、ドッグ対応レストラン、屋内ドッグラン、プライベートサウナ、 スパ、スキー受付など
 
②ターゲットに合わせたゾーニングへ
●イーストエリアは愛犬家同士やスキーを楽しむファミリー、ラグジュアリー層などに対応
●ウエストエリアは二世代・三世代のファミリーに加え、ゴルファー、インバウンドなどグループの宿泊需要にも対応
 
③世界的建築家 坂 茂氏による自然と調和した環境に配慮した設計・デザイン
●地形の特長を生かした配棟計画や細部までこだわったデザインにより、自然と調和した世界観を醸成
●既存コテージを再活用（増改築）するなど環境にも配慮
 
 
プリンスグランドリゾート 軽井沢
https://www.princehotels.co.jp/karuizawa-area/