東急ホテルズ&リゾーツ㈱(東京都渋谷区)は、運営するホテルのスタッフに対し、ユニバーサル対応(※)への認識を深めることを目的とした「ユニバーサルサービス EXPO」を2025 年6月16日開催した。
当日は、全国39テルから約60名が参加。車いすユーザーを想定した緊急避難シミュレーションや車いすを用いたサポート走行および自身による走行やブッフェ利用を想定した体験ほか、アクセシビリティサポート備品の説明および会場ホテル(二子玉川エクセルホテル東急)から周辺の歩道や敷地内の動線を体験するアクセスルート検証をへて、体験者同士のグループセッションを行なった。互いの気づきを共有することで、自社の課題解決につなげていきたいとしている。また、緊急避難シミュレーションの講師には、一般社団法人 障害攻略課の加藤さくら氏、屋内体験の講師には上原大祐氏、アクセスルート検証の講師には大塚訓平氏が務めた。
同社では、料飲部門向けの社内コンテンツとして20年以上前から料理コンテストを行なっているほか、カクテルコンテスト、料飲サービスコンクールなども行なっている。本企画は、全部門のスタッフのサービス力向上を目的としたアクションとして、2024年より実施。初回はウェビナーのみで、体験型(オンライン配信あり)は今回が初となる。今後も継続的に年に1回程度行なうことで、成熟度を測りながら、ガイドブックやマニュアルの策定、案内表示の改善などにつなげていきたいと考えている。
このようなインナーエデュケーションを運営している執行役員 金子真之氏は、「実体験をテーマとする今回を“ユニバーサルサービス EXPO1(ワン)”と位置付け、今後も年に1回は開催していきたい。こうした取り組みをサービスに反映させ続けていくことで、ユニバーサル対応といえば東急ホテルズとなるよう努力を重ねていきたい」と話している。






