一般社団法人全国旅行業協会
会長
近藤 幸二 氏
「持続可能な観光業界」の確立を目指す
観光業界が「持続可能な成長」へと舵を切る一年と位置づけた昨年は、大阪・関西万博の開催という歴史的なイベントに彩られ、国内外から多くの交流が生まれました。この一年、地域の隠れた魅力を掘り起こし、独自の体験プログラムを造成するなど、「質」の向上への挑戦が各地で見受けられました。この高付加価値化に向けた変革への第一歩を、私は非常に心強く感じております。
我々が目指す高付加価値化とは、地域の伝統や文化を守り育てるサステナブルツーリズムの推進と一体不可分です。旅の恩恵が地域の隅々まで行き渡り、その地域の誇りにつながるような、「三方よし」の好循環を生み出すことが重要です。当協会でも日本全国が観光の恩恵を享受できるよう、関係機関と協力しながら、オーバーツーリズムを解消し、旅行者の「地方分散」が実現するよう取り組んでまいります。
本年2月11日には奈良市で「第20回国内観光活性化フォーラムinなら」を開催いたします。本フォーラムは全国のANTA会員ならびに観光関係の皆様が一堂に会し、「建国の地 奈良からふたたび」のスローガンのもと、奈良県の観光魅力を掘り起こし、送客の促進を図る大会となります。
業務効率化による生産性の向上、そして将来を担う人材の育成も、業界が持続的に成長する上で欠かせない課題です。旅行業が働く皆様をはじめとする数多くのステークホルダーにとって「魅力的な業界」であり続けるよう、行政や他団体とも連携しながら、一つひとつの課題に真摯に向き合ってまいります。




