F&Bマスターズ2026」6部門の優勝者とヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区 代表 ジョセフ・カイララ氏(写真中央)
インタビュー:ウォルドーフ・アストリア大阪 金子大輔氏
「海と春」で魅せた一皿、優勝を支えた技術と創造性
優勝者発表後、ウォルドーフ・アストリア大阪 金子大輔氏への個別取材の機会を得ることができた。金子大輔氏は、ウォルドーフ・アストリア大阪のオールデイダイニング『Jolie Brasserie』でシェフ・ド・パルティを担当。今回のコンテストにおいて、「海と春」をテーマとして日本の四季の移ろいを表現した。舞台となる広島県と、自身が所属するウォルドーフ・アストリア大阪(大阪府)、そしてウォルドーフ・アストリアの起源であるニューヨーク、その要素を見事に融合させながら、季節の移ろいを食材・味・盛り付けで表現しつつ、ヒルトンの掲げる「サステナビリティ」の概念をも取り入れた食のストーリーを披露した。メインの桜鯛は浅い器で盛り付けることで、春に産卵期を迎え、浅瀬へと泳ぐ真鯛を想起させる情景を設計。決勝大会期間ははからずも「立春」(2026年2月4日)にあたり、いよいよ訪れる春の喜びを感じられる一皿となった。
決勝では、競技当日まで「ブラックボックス」となっている各地区を代表する5つの食材の中から1つを選び、メニューに取り入れることが競技条件として参加者に課されている。使用食材は当日発表となるため、参加者には即時の判断力と応用力が試される。競技時間は2時間30分。限られた時間内で食材の選定からメニュー構成、調理、仕上げ、プレゼンテーションまでを一貫して行う実践形式で実施されることから、味や完成度だけでなく、テーマ性、独創性、オペレーションまで総合的に審査対象となる点も大きな特徴だ。
そうした条件下において「飛びぬけていた」という審査員からの絶賛の声が聞かれたのも、業務や日常の中で磨き上げてきた技術力や創造力の結果だと感じられた。「次はこの経験を後輩に伝え、チーム全体でクオリティを維持・向上させたい」と意気込む金子氏。今後の氏の活動にも注目したい。



ゲスト体験を高める「人材」の力を向上
ヒルトンでは、F&Bをゲストロイヤルティ向上の重要要素と位置づけている。F&B マスターズは、現場で培われたスキルを「コンテスト」という形で可視化し、優秀人材のモチベーション向上と横断的なナレッジ共有を促進する仕組みとして機能している。
過去10年で「F&Bマスターズ」への参加者数は2倍以上に増加し、地区全体で料飲人材の育成投資が進んでいることを示している。ヒルトンは2025年、Great Place To Workと米フォーチュン誌による「働きがいのある会社」ランキングで第1位に選出された企業として、世界中の50万人のチームメンバーにとってベストな企業文化を築くことを目指している。ホテルF&Bが体験価値の差別化要素として再評価される中、編集部としても引き続き注目していきたい。
ヒルトン「F&Bマスターズ 2026」日本・韓国・ミクロネシア地区決勝大会開催詳細
決勝大会参加ホテル:32(日本28 / 韓国3/ ミクロネシア1)
【日本】ヒルトンニセコビレッジ/コンラッド東京/ヒルトン東京/ヒルトン東京お台場/ダブルツリーbyヒルトン東京有明/ヒルトン東京ベイ/ヒルトン成田/ヒルトン小田原リゾート&スパ/ヒルトン横浜/旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン/ヒルトン名古屋/ダブルツリーbyヒルトン富山/ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts/ヒルトン京都/ダブルツリーbyヒルトン京都駅/ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸/ウォルドーフ・アストリア大阪/コンラッド大阪/キャノピーbyヒルトン大阪梅田/ヒルトン大阪/ダブルツリーbyヒルトン大阪城/ヒルトン広島/ヒルトン福岡シーホーク/ヒルトン長崎 /ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城/ヒルトン沖縄北谷リゾートとダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートの合同チーム/ヒルトン沖縄瀬底リゾート/ヒルトン沖縄宮古島リゾート
【韓国】コンラッド・ソウル/ダブルツリーby ヒルトン・ソウル・パンギョ/ヒルトン・ガーデン・イン・ソウル江南
【ミクロネシア】ヒルトン グアム リゾート&スパ
日時: 2026年2月3日(火)~5日(木)
場所: ヒルトン広島
6部門競技会
料理部門:調理~審査 参加人数:30名
菓子部門:調理~審査 参加人数:24名
ソムリエ部門:筆記試験~実技 参加人数:16名
バー部門:筆記試験~実技 参加人数:24名
バリスタ部門:筆記試験~実技 参加人数:24名
フォト部門:審査 参加人数:17名
取材・文 HOTERES 編集部 渋谷 shibuya@ohtapub.co.jp




