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ホテルイベントレポート 株式会社Aカードホテルシステム

企業の出張規定見直し進み実費精算62%で過去最高、「第28回Aカードトップ会」開催

2026年02月20日(金)
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株式会社Aカードホテルシステム 代表取締役 内藤 信也氏
株式会社Aカードホテルシステム 代表取締役 内藤 信也氏
営業開発部 部長 瀬上 悟氏
営業開発部 部長 瀬上 悟氏
吉成 太一氏
吉成 太一氏


 株式会社Aカードホテルシステム(本社・東京都千代田区)は2月17日、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)にて同社サービスの加盟ホテルを対象とするイベント「第28回Aカードトップ会」を開催し、ホテル経営者や総支配人を中心に関係者205名が参加した。出張需要の回復や宿泊費規定見直しの動向、ホテル運営の改善事例などが共有され、加盟施設間の連携強化を図る場となった。
 同社は独立系ホテルを中心に、キャッシュバックシステムが備わったポイントカード「Aカード」を運営しており、2026年1月末時点でホテル467軒(4万9室)とレストラン26軒の計493施設が加盟し、会員数は170万3545人を有する。
 例年、加盟施設が一堂に会する同イベントを開催しており、ホテル業界の近況や出張ビジネスパーソンの宿泊動向の解説をはじめ、識者による講演、加盟ホテルが手掛ける運営改善取り組み事例などについて紹介することを特徴としている。

 冒頭、同社代表取締役の内藤 信也氏より昨今の国内ホテルの市況を解説。2025年のホテル売上や訪日外客数は前年の水準を上回るものの、続く物価上昇・人手不足・人件費上昇の問題、日中関係に代表される地政学リスクの浮上など、さまざまな構造的な問題が顕在化していることについて警鐘を鳴らした。
 このような中、同社会員は約8割が30~50代男性の出張ビジネスパーソンで構成されており、宿泊実績は2019年比で2025年は100.9%(2024年101.3%)とコロナ禍前と同水準まで回復した。出張ビジネスパーソンの送客力も同社の強みの一つとなっている。加盟ホテルの特典であるアメニティ共同購買制度にも触れ、2025年の発注実績を報告し、ボリュームディスカウントによる経費抑制の利点を掲げた。
 同氏は「当社は加盟ホテルの皆さまとともに、リピーター創出を基盤に単独では実現できない協力を、共同体として築くインフラであり続けます」とし締めくくった。
 
 続いて、営業開発部 部長の瀬上 悟氏より同社会員へのアンケート結果をハイライトで紹介。会員アンケートは2025年12月調査時、4963人(全会員の0.3%)の回答結果をまとめたもの。
 同社は2009年より同調査を実施しており、調査開始以来、出張時の「宿泊利用金額」と「実費精算比率」が過去最高に達したと説明する。ホテル業界における人手不足・コスト上昇問題に対応する全国的なADR重視の販売戦略も背景に、「実費精算の1泊平均利用金額」は8724円(前年8354円)、「定額制の1泊平均利用金額」は7779円(同7541円)となった。
 このうち「出張規定の宿泊費が上がった出張先」では、東京・大阪が36%、東京・大阪以外が31%。企業の宿泊における出張規定の改定が影響し、「実費精算の比率」は62%(同59%)、「定額制の比率」は32%(同34%)となり、実費精算の割合は増加傾向にある。企業の出張規定の実費精算への移行や宿泊上限金額改定の動きに対し、業界屈指の還元率を備える同社のキャッシュバックシステムは、出張ビジネスパーソン獲得における訴求ポイントの一つとして位置付けられる。
 
 基調講演では吉成 太一氏が「ホテル集客とマインドセット」をテーマに講演し、「集客ファースト思想」が重要だと強調。集客は特定の担当者だけが行うものではなく、全員が集客担当として運営することが基本になるとした。その上で、多くの競合の中で自ホテルが記憶に残る認知を獲得できるかについて、地上戦(施設現場での集客)と空中戦(ネット上での集客)に分けて具体的手法を紹介した。
 続く加盟ホテルの取り組み事例の発表では、湘南台第一ホテル藤沢横浜 代表取締役の庄司 圭一郎氏、ホテルセントパレス倉吉 総支配人の山田 公氏、スマイルホテル熊本水前寺 取締役 開業準備室 室長の中島 義貴氏が登壇。それぞれ「時代やニーズに合わせたホテルを進化させる5つのポイント」、「お客さまの声でつくる『わが家のくつろぎ』」、「お客さまと従業員の満足度を高め、愛されるホテルへ」と題し、各ホテルの施策を共有した。C&RM株式会社 代表取締役の小林 武嗣氏がモデレーターを務めるトークセッションも行われた。
 統括講演では小林氏が「経営安定化のための顧客ポートフォリオ~外部環境変化に強いCRM型ホテル経営~」をテーマに登壇。レベニューマネジメントは単なる価格操作ではなく、限られた客室をどのようなゲスト構成で埋めるかを最適化する経営手法だと指摘し、レベニューマネジメントを用いて顧客ポートフォリオを構築し、リスク分散を図る手法について解説した。
 懇親会では、全国から集まった加盟施設間で情報交換が活発に行われ、独立系ホテル同士の戦略共有や人的ネットワーク構築の場ともなった。

 

トークセッション光景、左から小林 武嗣氏、庄司 圭一郎氏、山田 公氏、中島 義貴氏
トークセッション光景、左から小林 武嗣氏、庄司 圭一郎氏、山田 公氏、中島 義貴氏
関係者を含め205人が一堂に会した
関係者を含め205人が一堂に会した

関連記事「Aカードホテルシステム社が2026年版『ホテル利用実態』&『経費アンケート』結果発表」
 https://www.hoteresonline.com/articles/14687
 
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp

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