株式会社LIXIL エクステリアブランド「EXSIOR(エクシオール)」
「アウトドアサードプレイス」ーアルミ材によるフラットな躯体とガラスの大開口が新しい感覚の外部空間を創り出す
住宅設備や建材を手掛ける株式会社LIXILのエクステリアブランド「EXSIOR(エクシオール)」は「ソトと、毎日を暮らす」をコンセプトに、住まいの庭先だけでなく、エントランスから街並み、人が集う場まで、暮らしの中のあらゆる空間で、人とソトのつながりの可能性を広げている。
今回は、その発展形として主にホテルやレストランなどの商業施設向けに提案する「アウトドアサードプレイス」の特徴を紹介する。アルミ材を躯体とするフラットでスタイリッシュなフォルムと、室内と屋外を緩やかにつなぐ空間的価値は、観光やレジャーマーケットにインパクトを与えてくれそうだ。ホテル・レストラン業界にプラスアルファの収益をもたらす可能性を感じさせるEXSIORの「アウトドアサードプレイス」という1つの手段を広めるために、その魅力をお伝えする。
ホテルやレストランにプラスアルファの収益を生み出す空間づくりをスタート
デザイン性と機能性を高いレベルで両立させ、外部空間の価値を高める「アウトドアサードプレイス」
LIXILは前身である東洋エクステリア設立以来、50年以上にわたって自然と人を尊ぶ日本で、外部空間のリビング化やトータルエクステリアを考え続け、⼈と⾃然、⼈と⼈をつなげ住まいの可能性を広げてきた。そして、「外部空間のリビング化」という考え方は、EXSIORのブランドコンセプト「ソトと、毎日を暮らす。」へと受け継がれ、新しい技術やデザインを取り入れながら、自然の美しさや力を五感で感じられる空間づくりへとつなげている。
今回紹介する「アウトドアサードプレイス」は、次世代価値創造グループが初期相談からプランニング、構造計算などを含めた一括サポートを行う体制で、ホテルやレストランなどの施設に⁺αの収益空間を提供している。
エクステリアでは一般住宅を中心にビジネスを進めてきたLIXILだが、新たな需要創造のために2020年から富裕層をターゲットに市場開拓を始めた。邸宅の庭などに設置する電動開閉パーゴラ「GARDEN ANNEX」を提供する中で、スタイリッシュで快適な外部空間を求めるニーズが見えてきたことから、より建築的要素の強い「アウトドアサードプレイス」を提案する流れが生まれた。
LIXILのエクステリア製品「プラスG」を躯体とし、壁や床や設備の組み合わせによって創る軽快で自由度の高い建物が商業系マーケットの新たなニーズを満たすのではないかという想定をしたところ、2023年頃から商業施設案件の引き合いが増え始めた。
コロナ禍の影響によりアウトドアの使い方が大きく注目されたことと、夏場の気候の灼熱化が進み暑くて外に出づらい環境も生まれたことで、外部空間へのニーズが変質したという外部要因もあいまって「アウトドアサードプレイス」の需要が高まっているといえる。
統一感のある回廊で建物内を回遊できる美しいフォルムの建物をアルミで実現
千葉県のレンタルヴィラ実例ー電動ルーフルーバー付きテラスがプールステイの優雅さを高める
建築好きの間で人気の高いミッドセンチュリーモダンをオマージュしたフォルムの「アウトドアサードプレイス」の躯体は、ノックダウン方式の平屋建て。在来木造建築では表現しづらいフラット屋根でフルハイトガラスの美しいフォルムが実現できることに加え、エクステリア工事の範疇のため建築足場の設置が不要であるなど在来建築より施工期間の大幅短縮が見込める。これら総合的な面でホテルやレストランの空きスペースなどに設置することで施設全体の価値を高めることが可能となる。
在来一般建築の気密性、水密性、断熱性の高さには及ばないものの、建築確認申請をクリアできる建物に仕立てられる。
イメージとしては“エクステリア以上、建築未満”といったポジショニングだが、短期の居住に最低限必要な性能と高いデザイン性による居心地の良い外部空間が達成できる。
また、その施工方法により動産として扱われるため、リースの対象になるというホテルやレストランにとって重要なメリットも享受できる。
施設の構成イメージとして、たとえば1棟1棟の建物を複数組み合わせて、棟同士を同じ部材の屋根でつなぐことで、グランピングなど短期の宿泊施設やショッピング、レジャーといった幅広い商業用途に適した形態を創る方向性がある。
統一感のある回廊で一体化されたシンプルでファッショナブルなフォルムの建物群はアルミ躯体だからこそ可能と言える。
「アウトドアサードプレイス」を導入する大きなメリットはこうした設計自由度の高さにあるだろう。


アウトドアサードプレイスを付帯させて施設内に新しい価値を創造していく
外観ースタイリッシュな建物の中心にテラス・サウナと一体で運用
「アウトドアサードプレイス」を付帯施設として創る方向性は、空きスペースから利益を生み出す空間へと生まれ変わらせる意味から言っても、ホテルやレストランに特にマッチしている。
東京都内のあるケースでは、運河沿いの立地に恵まれた場所にサウナスペースを持つ高級一棟貸しレストランのスタイルで展開されている。
フルハイトガラスで囲われエアコンが完備された室内には、屋外用ではなく室内用の家具や米杉張りの壁、そしてワインセラーやキッチンも設置されている。また外から見えないように壁が建てられた秘匿性が高い都心の隠れ家として収益に貢献している。
海外の商業施設において、アウトドアの価値は非常に高い。ところが気候が不安定な日本では一等地のロケーションにテラスがあったとしても、実質機能しないという課題があった。たとえばパラソルやオーニングでは強風や豪雨や猛暑をしのぐことが困難である。導入コストは比較的安価で写真映えはするけれども、スタッフの作業負担は大きく収益貢献度も低いという相反する悩みを抱えている施設は多いはずだ。
こうした課題に対しても、「アウトドアサードプレイス」は新たなソリューションをもたらすことになるだろう。
差別化された選択肢でレジャーや飲食のマーケットに新たなポジションを確立
内観ーガラスパネルと電動ルーフルーバーが内と外をシームレスにつなぐ比類のない非日常空間
空間の寸法も「アウトドアサードプレイス」の差別化ポイントだ。たとえばコンテナハウス1棟だと外寸は約2m70㎝。内装を施すと内寸は2m30㎝程度となり、テーブルを置くと動線が確保しづらい状態になってしまう。
一方の「アウトドアサードプレイス」1棟は内寸で約4m近くを取ることができるので、テーブルを置いても十分に周囲を通ることができる。
躯体にLIXILのプラスGを使うことで高さのある塀も一体で建てられるので、特に外国人にとって価値の高い「屋内と屋外がシームレスにつながったプライベート空間」が実現可能となる。内装はゴージャスでも「個室の庭で食事をする」という価値を提供できない宿泊施設が多い中、「アウトドアサードプレイス」は差別化された選択肢となり得る。ホテルやレストランがインバウンドへの訴求力を高めることができ、レジャーや飲食のマーケットに新たなポジションを確立していくことになりそうだ。
このような発想に立脚した空間づくりを推進できるのも、LIXILのエクステリアブランドEXSIORが、自然環境とのつながりの重要性を十分に理解していることに依るところが大きい。
アウトドアサードプレイスの価値の認識は観光マーケットにとって重要なポイント
シンプルな柱や梁で構成される空間は景観に馴染みやすく、その場所の魅力を一層引き立ててくれる。
「アウトドアサードプレイス」は、専門部署に直接問い合わせれば案件ごとのデザインや予算などの個別相談に対応してくれるため、その施設に最適な建物をじっくり考える機会にもなる。
効果的に収益を生み出す外部空間について認識を深めることは、ホテルやレストランの業界に携わる人々にとって、これからの観光マーケットニーズを取り込んでいくための新たな重要ポイントとなると言えそうだ。
「アウトドアサードプレイス」という着眼点に立脚したセグメントの可能性に期待したい。
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【お問い合わせ先】
株式会社LIXIL エクステリアブランド「EXSIOR(エクシオール)」
エクステリア事業部 次世代価値創造グループ
取材:オータパブリケイションズ 渋谷(shibuya@ohtapub.co.jp)、高澤豊希/文:高澤豊希




