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品川に「YONA YONA TOKYO BREWERY」3月30日開業──駅直結・197席の旗艦店でクラフトビール体験を発信

品川に「YONA YONA TOKYO BREWERY」3月30日開業──駅直結・197席の旗艦店でクラフトビール体験を発信

2026年03月31日(火)
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写真:左より、株式会社ヤッホーブルーイング 井⼿ 直⾏氏, 株式会社ワンダーテーブル 河野 博明氏, ⽇鉄興和不動産株式会社 和⽥ 光央氏
写真:左より、株式会社ヤッホーブルーイング 井⼿ 直⾏氏, 株式会社ワンダーテーブル 河野 博明氏, ⽇鉄興和不動産株式会社 和⽥ 光央氏

 株式会社ワンダーテーブルと株式会社ヤッホーブルーイングは、品川インターシティ地下1階に「YONA YONA TOKYO BREWERY」を2026年3月30日に開業する。品川駅港南口から徒歩6分、席数197席(うちカウンター33席)を備える駅直結のブルワリーレストランで、店内醸造、飲食、物販、イベントを一体化した新たな旗艦店として展開する。
 3月25日に行われたメディア発表会では、ワンダーテーブル、ヤッホーブルーイング、日鉄興和不動産の3者が事業の狙いを説明した。品川インターシティの所有・管理を担う日鉄興和不動産、運営と店舗設計を担うワンダーテーブル、ビール醸造とイベントを担うヤッホーブルーイングが連携し、品川を起点にクラフトビール文化の広がりを目指す構想を打ち出した。共通コンセプトは「心躍るクラフトビール体験で、品川のまちをカラフルにする」とする。
 

三者連携で生まれた、品川の新たな体験拠点

写真:左より、株式会社ワンダーテーブル 河野 博明氏, 株式会社ヤッホーブルーイング 井⼿ 直⾏氏, ⽇鉄興和不動産株式会社 和⽥ 光央氏
写真:左より、株式会社ワンダーテーブル 河野 博明氏, 株式会社ヤッホーブルーイング 井⼿ 直⾏氏, ⽇鉄興和不動産株式会社 和⽥ 光央氏

 発表会でワンダーテーブル代表取締役社長の河野博明氏は、本計画が約2年半前から進めてきた三者合同プロジェクトであると説明した。店舗運営企画を担うワンダーテーブル、品川インターシティを所有・管理する日鉄興和不動産、そして醸造を担うヤッホーブルーイングが連携し、約260坪の店内に40坪超の醸造設備を組み込んだ。都心部でブルワリー併設の大規模レストランを成立させるには、設備荷重や面積確保といった条件整理が欠かせなかったといい、そうした課題を乗り越えて、街のにぎわい創出とレストラン事業、クラフトビール醸造を組み合わせた新拠点として具体化したという。
  同店は、ワンダーテーブルとヤッホーブルーイングが2013年から協業してきた「YONA YONA BEER WORKS」の流れをくむ旗艦店に位置付けられる。河野氏は、両社の取り組みとしては過去最大規模であり、店舗内に醸造所を併設するのは初めてだと説明。「未来、ただいま醸造中。」をコンセプトに、ビールを飲む場にとどまらず、醸造の現場、料理、空間、イベントまでを含めて体験する場として設計した考えを示した。
  ヤッホーブルーイング代表取締役社長の井手直行氏は、東京にクラフトビールの体験拠点をつくりたかったと語った。これまで都内で公式ビアレストランを展開してきた一方で、ビールを提供するだけでなく、醸造やイベント、来店客との交流までを一体で届けられる場を求めていたという。品川という日本有数のターミナル駅に拠点を構えることで、最高のクラフトビール体験を通じて、日本のクラフトビール文化に出会い、好きになってもらう場にしたい考えを示した。
  また、日鉄興和不動産常務執行役員 都市事業本部副本部長の和田光央氏は、品川インターシティが街の回遊やにぎわいを生み出す場として育ってきた経緯に触れながら、今回の開業にも期待を寄せた。交通結節点でありオフィス集積地でもある品川に、新たな来街動機となる拠点が加わることで、街の魅力をさらに広げていきたい考えを示した。三者それぞれの役割と狙いが重なり合うことで、「YONA YONA TOKYO BREWERY」は品川からクラフトビール文化を発信する新たな体験拠点として立ち上がろうとしている。
 

店内醸造・飲食・物販を一体化した旗艦店


 店舗では常時10種類以上のクラフトビールを提供する計画で、うち3~4種類は併設醸造所でつくる限定ビールを予定する。開業時にはフラッグシップビール「Gate One」に加え、「JAPAN EDGE」シリーズ第1弾の「Sakura Knot」、「TOKYO POP」シリーズ第1弾の「Fruit Quartet Hazy」などを展開する。定番の「よなよなエール」などと合わせ、店内醸造のビールと既存ブランドのラインアップを両立させる構成だ。
 フードは約30種類を用意する。看板商品は「国産菜彩鶏のローストチキン」と「自家製クラフトソーセージ」で、ソーセージは肉のミンチから腸詰めまでを店内で行う。加えて、大人数での利用を想定した大皿料理「宴ディッシュ」シリーズや、ホットドッグ、生姜焼き定食などのランチメニューもそろえる。ビールとの相性を前提にメニューを設計し、食事需要とグループ利用の双方を取り込む構えだ。
 空間面では、店内中央のアイランドバーカウンターを中心に、30を超える注ぎ口、DJブース、物販スペース「Merch」、プロジェクター付きのバンケットルームを備える。バンケットルームからは醸造所を見渡すことができ、グループ利用やワークショップなども想定する。物販スペースではロゴ入りグラスや缶ビール、アパレル、雑貨などを扱い、店内醸造ビールのテイクアウトにも対応する。
 

醸造所を“見せる”ことで、クラフトビールへの接点を広げる

写真:ブルワリーツアー
写真:ブルワリーツアー

 同店の特徴の一つが、醸造工程そのものを来店者の体験に組み込んでいる点だ。発表資料では、ブルワーが働く様子やタンク群を見ながら食事を楽しめる構成が示され、五感を通じてクラフトビールに触れる場づくりを掲げた。河野氏は発表会で、インバウンド客、近隣オフィスワーカー、週末のファミリー層など幅広い来店者を想定し、品川での滞在時間を伸ばす目的地にしたい考えを示した。
 実際のブルワリーツアーでは、クラフトビールの原材料であるモルト、ホップ、水、酵母の説明に加え、モルトを試食しながら糖化の仕組みを学ぶ場面や、ホップの香りの違いを体験する内容が紹介された。さらに、ミリング、糖化、ろ過、ホップ投入、発酵といった工程を順にたどる。開業後は一般客向けの「YONA YONA TOKYO BREWERY 大人の醸造所見学ツアー」として展開し、普段は入れない醸造所エリアの見学に加え、タンクから出したばかりのビールの試飲やテイスティングも予定する。4月26日、5月10日、5月24日に各日2回、各回60分で開催し、定員は各回15人。料金は3520円(税込み)で、4月6日から予約受け付けを始める。醸造設備を単なる演出にとどめず、学びを伴う体験として運用していく方針で、ビジネスパーソン向けのセミナーイベントも開催する計画だ。
 

ビール粕の活用も視野に、店の外へ広がる取り組みへ

 運営面では、醸造過程で生じるビール粕の一部を神奈川県藤沢市の農場に提供し、鶏の飼料として活用する計画も公表した。ビール粕を食べて育った鶏は食肉として販売される予定で、同店はビールづくりを起点にした資源循環の取り組みも支援する。店内で完結する飲食体験に加え、原料活用や地域との接点づくりまで視野に入れた運営を進める考えだ。
 品川は新幹線、空港アクセス、オフィス集積の機能が強い一方で、目的地としての滞在価値をどう高めるかが課題でもある。よなよな東京ブルワリーは、駅直結という立地に大規模な醸造併設レストランを組み合わせることで、通過点になりがちな街に新たな滞在理由をつくろうとしている。ホテルやレストラン業界にとっても、飲食、物販、イベント、学びを一体で設計する料飲施設のあり方を考える事例になりそうだ。

YONA YONA TOKYO BREWERY:公式ホームページ
株式会社ワンダーテーブル:公式ホームページ
株式会社ヤッホーブルーイング:公式ホームページ
⽇鉄興和不動産株式会社:公式ホームページ

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取材・文:オータパブリケイションズ 松島
Mail:matsushima@ohtapub.co.jp

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