日本政府観光局(JNTO)が12月21日に発表した2016年11月の訪日外国人客数は、前年同月比13.8%増の187万5400人となり、これまでの11月過去最高である2015年11月の164万7550人を超え、11月として過去最高となった。
同局は紅葉シーズンの到来や展示会等のイベント開催に加え、東アジアにおける航空路線の新規就航・増便、クルーズ船の寄港増加、そして、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションが、増加要因として考えられるとしている。
2016年11月の状況と前年比推移は以下のとおり。
訪日外国人数(実数) 単位:千人 (編集部作成)
訪日外国人数前年比伸び率 (編集部作成)
市場別では、ロシアを除く19市場が11月として過去最高となった。また、11月までの累計では、台湾(388万9千人)、香港(164万9千人)、タイ(80万5千人)、マレーシア(33万1千人)、豪州(39万4千人)、カナダ(24万9千人)、英国(27万2千人)、ドイツ(17万3千人)、イタリア(11万1千人)が2015年の年計を超え、10月までに2015年の年計を上回った中国、韓国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、米国、フランス、スペインの9市場に続いた。
各市場別の数値は以下のとおり。
出典:日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数のシェアの比較 2015年/2016年
同局は、12月は、シンガポール、マレーシア、インドネシアからの学校休暇を利用した旅行や、香港、フィリピン、豪州、米国、カナダからのクリスマス休暇を活用した訪日旅行需要が期待されるとした。
JNTOは国際的な政情不安、為替変動による消費者の旅行動向への影響については、引き続き注視していくとしている。
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/