ウェスティン都ホテル京都は、2020年に創業130周年を迎えました。これまでに築いてきた歴史と伝統を受け継ぎながら、さらにラグジュアリーなホテルを目指して2021年4月6日に大規模リニューアル工事を完了しました。
このたび、その一環として実施したチャペルリノベーションが、京都デザイン賞2020「大賞」の受賞に続き、「A’ Design Award and Competition」において「A’ Design Award」GOLD(金賞)を受賞した。「A’ Design Award and Competition」は、最高のデザイン、デザインコンセプト、製品、サービスを選ぶ世界最大級のデザインコンペティションです。
デザインを手がけたのは香取建築デザイン事務所で、既存チャペルの骨格の良さを十分に活かしながら、さらに研ぎ澄まされた仕組みが構築されている。本来のチャペルとしての雰囲気を保ちつつ、日本古来の美意識が息づく空間に仕上げた。
 
■リニューアルの特徴
デザインは香取建築デザイン事務所／香取武則氏、羽原ふみ氏が担当しました。
新生チャペルは、足を踏み入れた瞬間の大きな感動と、静寂に包まれた厳かで神聖な空気を同時に感じられるような特別な空間。堂内は木の温もりに満ち、穏やかで心地よい空気が流れます。また三角の窓から降り注ぐ光は、天光のように神聖さを与えます。日本人が古来より大切にしてきた自然への崇敬の念を表現するように、空間を構成するマテリアルは、木・石・土・植物など自然素材を基調に組み合わせながら、自然と山々の神からも祝福されるような空間を創り出しています。
外観部分には四季折々の植物などを豊かに配して、緑に囲まれたイメージに生まれ変わりました。またホワイエについても、ゆったりとしたスペースを確保し、柔らかい光と素材感あるテクスチャーで上質な空間に仕上げられています。
【チャペルリニューアルについて　香取建築デザイン事務所より】
京都の迎賓館として、歴史と伝統を誇る規模と品位を備えた格調高いウェスティン都ホテル京都。東山のなかでも、ひときわ閑静な華頂山の麓に位置し、近くにある南禅寺の水路閣や緑豊かな土地の恵みを受けながら、京都の発展を後押しするとともに、長きにわたり愛され親しまれ続けています。
今回のリニューアルでは、この歴史と品格を大切にしながら、豊かな土地への敬意を払いつつ、新しい「チャペルの姿」を提案しました。
 
■チャペル グレース 概要
2020年6月、リニューアルオープンしたチャペル グレースは、ウェスティン都ホテル京都のウエディングにおいて、最も人気のある挙式会場です。
悠久の歴史とうつろう季節を見守り続けた華頂山の麓で、降り注ぐ太陽の光にあたたかく包まれながら、静かに佇む煉瓦造りの独立型チャペルです。
【挙式スタイル】　キリスト教式・人前式
【場 所】　ホテル7Fより屋外
【収 容 人 数】　100名様(着席)
【バージンロード】　12メートル
【天　 井　 高】　6.5メートル