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ブライダルマーケット・エリアデータファイル

《北九州市》

【月刊HOTERES 2015年10月号】
2015年10月09日(金)
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今回取り上げるのは福岡県の政令指定都市である北九州市。関門海峡により本州と唯一地続きである都市で、九州の玄関口として位置付けられている。新日鉄八幡製鐵所で有名な北九州工業地帯によって発展してきた日本を代表する重工業都市だが、近年はエコロジービジネスの積極的な誘致活動を行なっている。その他にも観光都市としての一面も持っている。以下に北九州市のマーケットを見ていこう。

文殊リサーチワークス http://monju-rw.com
毎月第2週号に掲載
 
1. マーケットポテンシャル
 北九州市は人口97 万1714 人(2013年3 月末)。福岡県には福岡市と北九州市2 つの政令指定都市が存在する。北九州市のマーケット規模は県庁所在地ではない政令指定都市(川崎市、相模原市、浜松市、堺市、北九州市)の中では川崎市に次いで大きい。福岡県内人口の19.2%のシェアとなり、福岡市の28.4%に次いで県内第2 位の都市となっている。
 
 福岡県のマクロなマーケット動向は次回の福岡市編で取り上げるとして、今回は福岡県の北部エリアとなる北九州・筑豊地域のマーケットを見ていこう。その主要都市を見ると、飯塚市が13 万453 人であり、北部エリアでは北九州市以外で唯一10 万人を超える都市となっている。その他の都市は行橋市が7 万2243 人、直方市が5 万8109 人、田川市が4 万9988 人と続いている。北部エリアでは北九州市の人口規模が突出していると言えるだろう。
 
 過去5 年間の人口増加率(13 年/08 年)を見ると、北九州市は▲ 1.1%と微減となった。地域内主要都市では行橋市が0.5%で微増となっており、それ以外の都市はすべてマイナストレンドである。その中でも嘉麻市が▲ 7.7%、宮若市が▲ 5.4%、中間市が▲ 5.1%となり比較的減少幅が大きい。
 
 北九州市の年齢構造を見ると、若年人口比率は17.8%、適齢期人口比率は23.4%であり、若年人口比、適齢期人口比ともに全国レベルを下回った。地域内主要都市では行橋市の若年人口比率が18.6%、飯塚市が18.0%と全国レベル以上となっている。適齢期人口比率は地域内のすべての主要都市が全国レベルを下回る結果となった。若年人口を有する都市でも全国レベルを下回っており、適齢期になると他地域へ流出していると考えられる。また北九州市の高齢化比率(65歳以上人口比率)は25.2%であり、全国レベル(23.0%)より若干高齢化が進展している。地域内の主要都市も全国レベルを上回っているが、30%を大幅に超えるような都市は見当たらない。
 
 将来推計人口を見ると、北九州市はすでに減少フェーズに入っており、2030年ころには2010 年人口の88.7%になると推計された。その他地域内主要都市でも減少フェーズに入っている。最も人口規模を維持できるのは行橋市であり、北九州市よりも減少幅が小さい。その他では飯塚市、田川市の減少幅が比較的緩やかである。その以外の都市は減少幅が大きく、将来的に2010 年人口の30%~ 40%の減少となる可能性がある。県北部エリアにおける人口規模ランクは将来的にも変化がないが、その格差は開いていく方向性にあると言える。
 
※「都市勢圏および拠点性」「婚姻マーケットおよび事業特性」、図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。

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