北陸新幹線東京へ
　北陸新幹線は本年3 月4 日金沢～長野間が開通し、新幹線が東京まで貫通した。これにより東京～金沢間は2 時間28 分でつながり1 時間19 分の短縮となった。首都圏からの観光客が大幅に拡大することが期待される。開業3 日間の利用客は8.4 万人を記録し従来の特急時代と比較すると、3 倍の乗車数となった。その後も石川県は金沢を中心に観光客は増えており、新幹線の乗車率も良く、ホテル旅館の宿泊も予約しにくい状況が今も続いている。日本政策銀行と金沢大学の推計では観光客およびビジネス客の増加により石川県にもたらす経済効果は年間124 億円に上ると見込まれる。また、NHK の朝のドラマがこの間「まれ」という題名で輪島市を舞台に展開されたがこの人気により、輪島市への観光客数の増加は34 万人と推計され、石川県への経済効果は66 億円に上ると見込まれている。
 
第2 次産業比率が高い
　当県の面積は4186.2㎢で全国35 位。人口は114.9 万人で34 位、山形県より大きく大分県よりも小さい。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口13.2％、生産年齢人口59.7％。老年人口27.1％となっており、高齢化が進行している。県民分配所得は3.3 兆円で全国1232 位。帆区立地方では富山県と並ぶ。一人当たり所得は284.9 万円で全国16位とベスト20 に入る。産業別では、1 次産業1.0％、2 次24.3％、3 次74.1％で、全国平均と比べると2 次産業比率が高い。一人当たり工業生産額は210.3 万円で全国24 位と健闘している。
 
ホテル数の伸びは低迷
　飲食店は09 年6532 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは689 店で10.5％を占める。専門料理店は1648 店で25.2％。その中では、日本料理店が多く482 店で7.4％を占める。次が中華料理店で428 店、6.6％と続いている。その他、そば・うどん店は289 店（4.4％）、すし店は392 店（6.0％）ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは1051 店（16. 1％）、バー・キャバレー・ナイトクラブは1360 店（20.8％）と両者あわせて36.9％と全体の4 割弱を占める。そのほか、喫茶店は816 店（12. 5％）、ハンバーガーその他の飲食店は263 店（4. 0 ％）となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は474 店ある。12 年のホテル数は121 軒、客室数は1 万816 室ある。1990 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.5％に対して28.7％、客室数は108.2％に対して107.0％と、ともに全国平均を下回る。
 
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