12 月は、暖冬のなか客足が比較的よく、忘年会、クリスマス、帰省など年末特有の需要がおおむね堅調で、メニュー改変等による客単価上昇にも支えられ、売り上げは前年を上回り102.7%となった。一方、冬メニューが予想ほど伸びなかったファストフード(FF)和風と店舗数削減が続いている居酒屋の売り上げは前年を下回った。ファストフード業態の全体売り上げは104.2%と前年を上回った。
業種別に見ると「洋風」は、期間限定メニューやクリスマス需要が堅調で、売り上げは104.8%となった。「和風」は、前月同様気温が高かったため定番の季節メニューが振るわず、売り上げは99.4%と前月に引き続き前年割れ。「麺類」は、新商品と新店の健闘で売り上げは106.6%と好調、「持ち帰り米飯・回転ずし」も、新商品が好調で102.5%と堅調に推移。「その他」は、アイスクリームが暖冬を追い風に好調、カレーも期間限定メニュー等が堅調に推移し、売り上げは108.2% となった。
ファミリーレストラン(FR)業態については、暖冬による外出機会の増加をうまく取り込み、全体客数は101.3%、売り上げは102.2%と、前年を上回った。
業種別では、すべての業種で売り上げが前年を上回ったが、中でも特に「焼き肉」が好調で、売り上げは107.6%となった。「洋風」は店によって明暗を分けたが全体の売り上げは100.9%、「和風」は年末の帰省需要が堅調で103.9%、「中華」は店舗削減に伴う客数減があったものの高付加価値メニューの投入で客単価が上昇し、売り上げは100.1%。
パブ・居酒屋業態では「パブ・ビアホール」は、忘年会シーズンで個人グループの集客が伸び、売り上げは104.1%となった。「居酒屋」は、忘年会需要は比較的堅調だったものの、大規模な店舗削減が続き、客数92.8%、売り上げ92.0%と前年比減が続いている。
ディナーレストラン業態では、暖冬と出店効果で客数は105.4%、売り上げは107.5%と好調に推移した。喫茶業態では、客数は前年のキャンペーン効果等の反動で99.6%と下回ったが、売り上げは102.5%と上回った。
日本フードサービス協会
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