ここ数年でホテル事業を取り巻く環境は一変したと言えるでしょう。
　底堅い国内需要の上に急増する訪日外国人が重なり、都市部を中心に宿泊市場は急速に良化。好調な宿泊市場や2020年に開催される東京五輪への期待から周囲のホテル事業に対する期待値は高まり、既存事業者の活性化のみならず新規参入も相次ぐ状態となっています。
 
　大きく変化する環境の中、ホテルオーナーの姿勢も変化しました。複合ビル内のホテルにおいては、以前であれば割増容積（ビル内にホテルなどの公共施設を付設することによってビルの容積率が割増しされる制度）を利用したバリューアップ目的のものばかりでしたが、最近では事業性も重視されるようになり、結果、それが選ばれるホテルオペレーターやブランド、そして契約形態にも影響をおよぼしているのです。
 
　本特集では、ホテル事業を取り巻く環境の変化に伴う業界内の変化を紹介すると同時に、その中における各プレイヤーの意気込みや構想について紹介しています。編集部が注目する運営企業も複数紹介しています。是非ご覧ください。
 
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総論
ホテル事業を取り巻く環境は一変
いよいよ業界成熟の時へ
 
識者に聞く「選ばれるオペレーター」の要件
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
シニアヴァイスプレジデント　大谷 晃司 氏
シニアアナリスト　大堀顕 司 氏
 
ホテル運営企業紹介
森トラストグループ / ヒルトン・ワールドワイド / コアグローバルマネジメント / マイステイズ・ホテル・マネジメント / 星野リゾート / R Hotels International / スマイルホテルチェーン / フェリーチェ / 大江戸温泉物語 / ベッセルホテル開発　ほか