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観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル

函館市編

【月刊HOTERES 2016年04月号】
2016年04月08日(金)
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今回取り上げるのは北海道の中心都市の一つ、函館市である。全国区の大型観光地として知名度が高いが、北海道新幹線の開業によって新たに北海道の玄関口として期待される注目都市だ。以下に函館市とその周辺のマーケットポテンシャルと、さらに今回は函館市の観光ポテンシャルに重点を置いて見ていこう。
 
 
マーケットポテンシャル
 
 函館市は北海道南西部に位置する中核市である。北海道南端の渡島半島に位置しているが、同半島は地形がボトルネック状であり、函館市は突端に位置していることから三方を海で囲まれ、隣接する都市が極端に少ない特徴がある。函館市の都市勢圏は周辺の都市など2 市4 町(函館市を含む)からなり、中心都市としては比較的少ない都市数から構成される。都市勢圏はおおむね30㎞圏をカバーしているが、地形の特徴から勢圏内に含まれる都市は限定的にならざるを得ない。勢圏内都市からの就業・通学流入率を見ると北斗市からは41.3%、七飯町からは38.3%、木古内町からは11.1%、鹿部町からは8.0%、森町から5.0%となった。自市内就業率は88.7% と高い。勢圏内人口における函館市の人口のシェアは72.6% であり、マーケットは函館市が中心といえるだろう。商業拠点性指数は0.97 で消費は自市内で完結している状況である。〈※1〉以下のマーケットポテンシャルの検証については北海道南西部全域の主要都市を比較対象とした。
 
 函館市は人口27 万674 人(2015 年3 月末人口)、北海道全体における人口シェアは5% となっている。人口規模は札幌市、旭川市に次いで多く、道南西部においては最も大きな人口規模となっている。その他の道南西部主要都市を見ると苫小牧市が17 万3632 人で10 万人以上の都市となっており、それ以外では室蘭市が8 万9512 人と続いている。道南西部は本州に近いこともあり、道内では札幌市に次いで比較敵人口規模を有した都市が位置するエリアになっている。北海道全体のマクロマーケットに関しては本誌2016 年3 月2 週号を参照していただきたい。
 
 過去5 年間(15 年/ 10 年)の人口増加率を見ると函館市は▲ 4.2% と減少していることが分かる。道南西部においてはすべての主要都市がマイナストレンドとなっているが、その中でも減少傾向が顕著といえるだろう。苫小牧市は▲ 0.1% と微減状態であり、比較的人口規模を維持している。
 
 函館市の年齢構造を見ると若年人口比率は15.5%、適齢期人口比率は21.4% となり、若年人口比率、適齢期人口比率ともに全国値(若年人口比率18.0%、適齢期人口比率25.1%)を下回った。その他の道南西部主要都市を見ると、若年人口比率は北斗市が20.0% と最も高く、苫小牧市も18.4%と全国値を上回る高いレベルになっている。適齢期人口比率は苫小牧市が25.0% でほぼ全国値レベルである以外はすべて全国値を下回っている。道南西部においては苫小牧市や北斗市に比較的若いマーケットが存在すると言えるだろう。
 
 将来推計人口を見ると、函館市はすでに人口減少フェーズに突入しており2030 年ごろには2010 年ベースから約25% 減少すると見られている。その他の道南西部主要都市も減少フェーズにあり、将来的に2010 年ベースの60%~70% 程度になっていく可能性がある。その中にあって苫小牧市や北斗市は比較的人口規模を維持できるだろう。北斗市は人口規模で登別市を抜く可能性がある。将来的にも道南西部における函館市の人口規模的優位性は変わらないが、苫小牧市との格差は縮まる方向性にある。
 
※「都市勢圏と商業ポテンシャル」「観光・ブライダルマーケット」「北海道主要都市の人口マーケットトレンド」「北海道主要都市の年齢構成」「北海道主要都市の将来推計人口」「拠点性と流入傾向」「都市勢圏」「北海道主要都市の婚姻マーケットトレンド」「北海道の観光目的日帰り・宿泊比率」「北海道の観光目的県内・県外客比率」「北海道の観光消費額単価」「国籍別訪日外国人の北海道への訪問率」、など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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