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レポート 第6 回全国B.M.C. 若手コンペティション

「将来へ素晴らしい結婚文化を伝えるために」 日本の伝統的な結婚式をユネスコの文化遺産登録へ

【月刊HOTERES 2016年08月号】
2016年08月03日(水)
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今夏7 月6 日、名古屋東急ホテルを会場に全国宴会支配人協議会、通称全国B.M.C. の「平成28 年度全国B.M.C. 夏期研修会」が行なわれた。会長会では全国12 ブロックより会長、副会長らが参集するほか、夏期恒例となった「若手コンペティション」、「研修会」、名古屋B.M.C. との合同納涼会が開催された。


最優秀賞 大阪・兵庫B.M.C. 代表 森元彩佳さん (ホテル大阪ベイタワー 宴会予約)


優秀賞 東京B.M.C. 代表 松本歩さん (ホテルメトロポリタン 宴会部宴会サービス)


会長賞 北陸B.M.C. 代表 中村千夏さん (ユアーズホテルフクイ 営業部ブライダル課)

 夏期研修会恒例となった若手コンペティションが開催された。今夏で6 回目となる。全国各地区から勝ち残った若手が最終決戦を行なう。今回のテーマは『将来へ素晴らしい結婚文化を伝えるために』であった。審査は6 項目5点満点で採点する。今回から各地区の会長も審査委員に加わった。
 
 最優秀賞(1 位) は大阪・兵庫B.M.C. 代表の森元彩佳さん。ホテル大阪ベイタワー 宴会予約に勤務している。台本を一切見ずに舞台を使って身振り手振りで表現したパフォーマンス力は、審査員の心を動かした。優秀賞(2 位)は東京B.M.C. 代表 松本歩さん(ホテルメトロポリタン 宴会部宴会サービス)、日本の結婚式をユネスコの無形文化遺産に登録することを提案した。会長賞(3 位)は北陸B.M.C. 代表 中村千夏さん(ユアーズホテルフクイ 営業部ブライダル課)、地元の伝統的な結婚式を見直し、プランナーがきちんと伝えていくことが大切であると主張した。上位3 人は審査員の得点を集計し、高得点の者から1 位をつけていく。
 
 以下、感動賞は得点に関係なく審査員の中で話し合いを行ない決定する。感動賞には東京B.M.C. 代表 深瀬晴香さん(ホテルメトロポリタン 宴会部宴会サービス)、名古屋B. M. C. 代表 河本裕香さん(ウエスティンナゴヤキャッスル 料飲部料飲課クラウングループ)、沖縄B.M.C. 代表 玉城麻央さん(ホテルゆがふいんおきなわ 料飲課)が選ばれた。
 
 今回は特別にBIA 特別賞が設けられ優秀賞を受賞した松本歩さんがダブル受賞を果たした。
 
 残念ながら受賞できなかった代表選手全員にB.M.C. 賞が授与された。『伝統文化を継承するというテーマが難しかったのでは』、という声も上がったが、形を変えながらも結婚式の素晴らしさをプランナーとして伝えていくこと、自身も将来結婚式を挙げることに否定的だったがウエディングプランナーの仕事を通して、絶対に結婚式は行なうべきであるという変化が起きたなど、婚礼文化以前に結婚式の意味や価値をどのように伝えていくことができるかが今後のテーマとして残されたコンペティションであった。

感動賞


東京B.M.C. 代表 深瀬晴香さん (ホテルメトロポリタン 宴会部宴会サービス)


名古屋B.M.C. 代表 河本裕香さん (ウエスティンナゴヤキャッスル 料飲部料飲課クラウン グループ)


沖縄B.M.C. 代表 玉城麻央さん (ホテルゆがふいんおきなわ 料飲課)

B.M.C. 賞受賞者
 
北海道B.M.C. 代表
長船友里華さん(札幌プリンスホテル ブライダル)
東北B.M.C. 代表
村上綾香さん(秋田キャッスルホテル ホテル営業部 宴会)
名古屋B.M.C. 代表
清田加奈子さん(ANA クラウンプラザホテルグランコート名古屋 営業販売部ウエディング課)
京都・滋賀B.M.C. 代表
北川寛信さん(ホテルモントレ京都 営業部 婚礼予約課)
 
四国B.M.C. 代表
臼坂聖子さん(今治国際ホテル 料飲部宴会課)
中国B.M.C. 代表
村上恵一さん(高梁国際ホテル 料飲課 レストラン係)
広島B.M.C. 代表
新開春香さん(リーガロイヤルホテル広島 営業部ウエディング課)
九州B.M.C. 代表
小野田真美さん(千草ホテル 婚礼)

会長会
『結婚喚起』を目的としたBIA との協業
を強化、セミナーなどを各地区で計画
 
 会長会においては各支部に決算報告と「結婚喚起」を目的とした公益社団法人ブライダル文化振興協会(通称、BIA)との協業についての進捗状況が報告された。
 
 具体的に動き出している支部も多く見受けられ、BIA より紹介された講師を招いてのセミナーや座談会を計画し、今夏7 月~ 10 月の間で開催を予定している。四国B.M.C はBIA 初代ブライダルマスターを獲得した遠山詳胡子氏と高知市の少子対策課課長補佐と、お見合い事業を展開している黒潮会のメンバーとの座談会を開催、大阪・兵庫B.M.C. は神戸山手短期大学 土井教授を招いての結婚喚起活動をテーマとしたセミナーを開催。北陸B.M.C. は今秋9 月、エスプレシーボ・コム 安藤徳子社長を招いてのセミナーを行なう予定だ。
 
このほか、福岡B.M.C では企業の活性化という視点で、ウエディング業界以外の注目企業から旬の講師を招きセミナーを開催、これまでの参加率は66%だったが、旬の講師を招くことで80.7%に飛躍。9 月には独自性のある店舗展開で業績を上げている㈱トランジットから講師を招くなど、80%を超える参加率で運営できるセミナー強化を図っていく。
 
「円高やEU 離脱などホテル環境を取り巻く経済情勢は厳しい状況にあります。だからこそ、料飲、宴会部門が地場に足をつけ、地位向上を目指していかなければなりません。そのためにも次世代の育成が最も大切なことです。業界人材をけん引できる協議会としてB.M.C. のネットワークを生かしてお互いに情報交換をし、活発な活動を進めていかなければなりません。BIA との協業によりますます活発化を図るほか、HRS などさまざまな団体との協業を進め、次世代のためにも皆で取り組んでいきましょう」と全国B.M.C 斉藤克弥会長は、会長会冒頭のあいさつで熱く語った。
 
研修会・懇親会
 研修会では5 月に開催した伊勢志摩サミットをいち早く取り込み「伊勢志摩サミットの概要 ポストサミットの取組み」を演題に掲げ、伊勢志摩サミット三重県民会議事務局より、大橋範秀事務局長が講演した。伊勢志摩サミット開催における裏話や開催後の観光やそのほかの効果などを1 時間にわたり解説した。
 
 懇親会では「次世代育成に力を注ぐべき」という斉藤克弥会長の力強いあいさつを皮切りに、名古屋弁をテーマとした迫力ある演出があっぱれ本舗により披露されるなど、ユニークな路線で楽しさで場を盛り上げていた。また熊本地震の被災者に向けた義援金を集め、九州B.M.C 会長に手渡されるなど、盛りだくさんの内容で幕を閉じた。

伊勢志摩サミット三重県民会議事務局 大橋範秀事務局長
斉藤克弥 全国B.M.C. 会長
名古屋東急ホテル 大江静男総支配人
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