sukiyaki 3,200 円 すきやきの具材をプレートに盛り合わせた評 判のメニュー。上質な牛肉と、野菜類は、手 前から順に春菊、長ねぎ・玉ねぎ、きのこ、 豆腐。ポーチドエックとソースをつけて食べる。

豊かな日本の食材や料理がフレンチの技法で革新的な逸品に

グランドメニューから選んだ料理は、思い描くイメージと異なり、「えっ」という驚きと感動を与える。日本の食文化を研究する中で食材の持ち味を生かし、料理法をとことん突き詰め、発想豊かに再構築させた高澤義明シェフと森田章平シェフの創作料理の数々。フランスで修業した森田シェフは「素材は季節、地方で違いますから、ひとつひとつ吟味して、フランス料理に限定せず、新たな挑戦をしています」という。例えば、写真の日本料理の代表すきやきは、具材を別々に味わう革新的なスタイル。肉は箸で食べやすい大きさに、野菜類はみじん切りにして素材に合う調理法で味を調え、さらに美しく仕上げた。新しい息吹きを吹き込まれた「風土料理」の一皿一皿がまさに「ごちそう」だ。

gozzo 風ラタトゥイユ600 円 カブ、キウリ、長いも、ヤングコーン、赤・黄パプリカ、 インゲン、トマトなどを素材ごとに調理法を変えて 下ごしらえしてあり、口に入れたときの食感と味わ いが際立つ前菜。アクセントに大徳寺納豆をふって。