
授賞式でスピーチを行なった全員で記念撮影。前列左から、㈱ホテルオークラ東京代表取締役社長の池田正己氏、受賞者の根本賢一氏、㈱オレンジマーケティングサービスジャパン代表取締役社長の後藤建二氏、後列左から、コーネル・ホテル・ソサエティ日本支部東京チャプタープレジデント日本ハイアット㈱代表取締役副社長の阿部博秀氏、2012 年度受賞者・㈱京王プラザホテル経営企画部経営管理の樋浦裕子氏、コーネル・ホテル・ソサエティ日本支部長㈱グリーンハウス代表取締役社長の田沼千秋氏、エコラボ(同)代表執行役員社長の渡邉健太郎氏

「日本のホテル業界の中でホテルオークラの存在価値をさらに高めるために、PDP で得た知識を役立てていきます」と決意を語る、ホテルオークラ・JALホテルズ営業統括部副統括部長の根本賢一氏
衛生管理の分野でホスピタリティー業界のサポートビジネスを行なうエコラボ合同会社がホスピタリティー業界の発展と活性化を目的に1994 年から継続している「エコラボ・コーネル奨学金プログラム」は、日本のホスピタリティー業界で働く若手社員を対象に、米国・コーネル大学ホテル経営学部社会人教育部門の受講費用を授与している。
毎年1 ~ 2 名が選ばれ、2014 年までに合計24 名が奨学金を授与され、優秀なホテルマンを輩出することで世界的に高く評価されているコーネル大学のProfessional DevelopmentProgram(以下、PDP)を受講している。
PDP はホスピタリティー業務に携わっている社会人向けに、毎年夏季に開講されるプログラム。実務のスキルアップを目指して、世界60 カ国以上から若きプロフェッショナルたちが集結する。
21 回目を迎えた今回の「エコラボ・コーネル奨学金プログラム」は、ホテルオークラ・JAL ホテルズ営業統括部副統括部長の根本賢一氏が受賞。授賞式は5 月18 日、ホテルオークラ東京で行なわれた。
1992 年にホテルオークラ東京に入社した根本氏は、フロントサービス、ブライダル予約の課長を務めた後、オークラ ホテルズ&リゾーツ北米営業所長、JAL ホテルズ販売促進部マネージャーを歴任。2012 年に現職に就任している。
授賞の挨拶の中で根本氏は「他国の方々にも負けない気迫をもって、しっかりと勉強してきます」と自らの抱負を語った。「ホテルオークラが世界に向けて発信している、あるいは発信しようとしている日本文化を伝えていくために必要な知識と技術をレベルアップするために、47 歳にして今回のプログラムに応募しました。外資系ホテルをはじめとする他のホテルとの競合に打ち勝てるだけの人材を輩出していくためにも、私自身のスキルを磨くべきだと考えたのです」
PDP において、根本氏はレベニューマネージメントに関する4 コースを選択。6 月20 日に日本を発ち、コーネル大学のあるイサカの町で2 週間の留学生活を送る。
「PDP を契機として、自らの勉強のスピードを加速していきたいと思っています。帰国後は会社の仲間も巻き込み、ホテルオークラ全体のステップアップにつなげる気構えで取り組んでいきます」
授賞式には選考委員を務めたコーネル・ホテル・ソサエティ日本支部長の田沼千秋氏(㈱グリーンハウス代表取締役社長)、同東京チャプタープレジデントの阿部博秀氏(日本ハイアット㈱代表取締役副社長)、エコラボ(同)代表執行役員社長の渡邉健太郎氏らも出席。渡邉氏は「企業も業界も、発展のための一番のカギとなるのは“人”だと思います。PDP を通じてホテル業界の発展につながる無形の財産を獲得してきてください」と祝辞を述べ、根本氏に認定書を授与した。
本格的なグローバル時代を迎えたホスピタリティー業界において、「エコラボ・コーネル奨学金プログラム」はこれからも人材育成のサポートを続けていく。

「ホテルで仕事をする皆さまとともに、ホスピタリティー業界をグローバルに発展させることは、エコラボの使命の一つだと考えています」と述べる、エコラボ(同)代表執行役員社長の渡邉健太郎氏