日本政府観光局(JNTO)が11月15日に発表した2017年10月の訪日外国人客数は、前年同月比21.5%増の259万5200人だった。2016年10月の213万5904人を46万人以上上回り、単月として過去最高となった。
東アジア市場においては、昨年9月にあった祝日が10月に動き、例年より長い連休となったことで訪日需要が高まった。また、航空路線の拡充や訪日クルーズの増加、秋季の需要獲得に向けて各市場で実施した訪日旅行プロモーションの効果も訪日意欲を喚起し、訪日外客数としては堅調に推移した。
2017年10月の状況と前年比推移は以下のとおり。
訪日外国人数(実数) 単位:千人 (編集部作成)
訪日外国人数前年比伸び率 (編集部作成)
市場別では、査証要件緩和の効果が続くロシアが単月として過去最高を記録したほか、カナダ、ドイツを除く17市場が10月として過去最高を記録。さらに、1月からの累計では、香港(185万1千人)、インドネシア(27万1千人)、ベトナム(26万4千人)の3市場が10月までに昨年の年計を超え、過去最高を更新した。
各市場別の数値は以下のとおり。
2017年10月 訪日外客数 (JNTO推計値) 出典:日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数のシェアの比較 2016年/2017年
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/