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2023年1月20日号 トップインタビュー ヴィソンホテルマネジメント(株) ヴィソン ホテルズ 総支配人 宮崎 大介 氏

トップインタビュー ヴィソンホテルマネジメント(株) ヴィソン ホテルズ 総支配人 宮崎 大介 氏

【月刊HOTERES 2023年01月号】
2023年01月19日(木)
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オペレーションが整ってきた段階で単価アップのチャレンジをスタート

----お客さまの層はどのような方々が多いのでしょうか。

 私たちがターゲッティングしてきたのは40代、50代のお客さまですが、決してファミリー層を想定した形ではありませんでした。落ち着いた滞在と満足のゆく食事を楽しむ施設であることから、家族連れで利用すると少々単価が高くなってしまうと考えたからです。経済的に余裕のある層の方々をターゲットにしながら楽しんでもらい、リピーターになっていただく流れを創ることへ注力しています。

 しかし全国旅行支援によって求めやすい価格で宿泊でき、ファミリー層が増加傾向にあります。
 これから VISONに対する認知が広がっていく中で施設の魅力が精査され、私たちがねらう層のお客さまに集約されていくと予測しています。 

----ADRと稼働率はどのように推移していますか。

 私たちの期は 10月スタートです。2021年 7月20日開業で第 1期は3カ月しかありませんでしたので、第 2期についてお話させていただきます。
 2021年 10月から始まった第 2期においては、緊急事態宣言が明けながらも、翌年からまん延防止等重点措置に切り替わり、上半期は停滞した成績でした。ゴールデンウィーク以降、観光需要を高めていくという気運から回復基調にあり、右肩上がりでやってこられた 1年だったと言えます。

 結果的に稼働率は 50%強で落ち着きましたが、夏期は 70~80%まで上がりました。軽食感覚で食事ができる価格帯の施設ではないこともあり、販売価格は食事を含めて 7万円程度といったところです。 
 
----当初の事業計画と比較して、現在の業績に対してどのような印象を持っていますか。

 事業計画との比較ということでは、コロナ禍の影響もありましたので、これからもう少し高めていかなければなりません。
 ADRありきで事業計画を立ててしまうと、稼働率を捨てざるを得ない状況にもなりかねないのが本来ですが、2021年はメディアの後押しもあってむしろ予約が取りにくい状況も生まれ、稼働率が持ち堪えたという側面はあると思います。
 
  ですから単価を上げてしまうという考え方もあったとは思いますが、開業から間もない時点で内部のオペレーションが整っていない中、そこまで欲張るのは評価や評点にマイナスの影響を与えてしまうと考え、その時点では控えることにしました。
 
現在はようやくオペレーションも整ってきましたので、2022年 10月から始まった全国旅行支援による割引も踏まえて、単価を上げて RevPARをしっかり取っていくチャレンジを始めました。
 
 2022年 11月は稼働率が 80%を超えて開業以来最高の数字になったのですが、それでもADRをしっかりと守りながら、社会通念上許容される範囲の単価でビジネスさせていただいています。

 

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