THE SUPERB LOCATION㈱（本社所在地︓沖縄県中頭郡読⾕村⾼志保215-1、以下、同社）は、沖縄県本部町に貸別荘「The Superb Hills（ザ スパーブ ヒルズ）」（1棟）を2025年7⽉に開業した。同社代表取締役 森野成貴氏は、東京・恵⽐寿や表参道で⼈気の「MERCER CAFÉ」、「MERCER BRUNCH」や東京・銀座のナイトクラブ「RAISE」の共同創業者として、全店の開発、コンセプトメイクやブランディング、店舗デザインなどをプロデュースしている。感性豊かなラグジュアリー空間を手掛けてきた実績を踏まえて、同プロジェクトでは建築のプロデュースにも着手。「東京のラグジュアリーシーンを⻑年牽引してきた経験から、沖縄におけるヴィラの世界観を完成させた」（森野氏）。
　きっかけはコロナ禍。人流が途絶え、飲食店は大打撃を被った。停滞した世の中に反して森野氏は、「静寂な時間を優雅に過ごすという新しい滞在の価値」を求めて、沖縄に向かった。当時、自粛営業していた宿泊施設ではなく、滞在先として選んだ貸別荘はそれこそノープランであることが心地よく、過ごすだけという貴い時間を堪能したという。
「沖縄でラグジュアリーな時間を過ごすことができるヴィラをつくろう」と思い立ち、コロナ禍の2020年に沖縄に訪れてから1年以内には土地を取得、25年に同施設を開業した。
 
滞在する時間を満喫する「The Superb Hills」
　同施設は、沖縄美ら海⽔族館（国営沖縄記念（海洋博公園）沖縄美ら海水族館）まで⾞で12分、JUNGLIA 沖縄まで⾞で18分という好⽴地に位置し、観光拠点としても利便性が高い。敷地内には2台分の駐⾞スペースを完備し、グループでの滞在も可能だ。ただ森野氏自身は、「せっかく沖縄に来たのに、観光のスケジュールでいっぱいにするのではなく、ここでは“のんびり過ごす”時間を満喫してほしい」と考えている。よって、利用案内には周辺コンテンツの紹介や情報は開示せず、例えば、ラグジュアリーの言葉から想起するシェフごとケータリングなど華美なアクションは組み込んでいない。
　何よりも沖縄の⾼台に位置し、東シナ海や伊江島を望む圧巻のパノラマビュー。温⽔インフィニティプール、屋外ジャグジー、プライベートサウナ（セルフロウリュのフィンランド式サウナHARVIA）を完備しており、季節や天候を問わず⼀年中快適に利⽤できる環境を整えているからこそ、キッチンを活用し、ゲスト⾃⾝で沖縄の旬の⾷材に興じるといった、この地に“暮らすように泊まる” 時間を推奨しているからだ。
　リビングにはBang&OlufsenのスピーカーやEcoSmartの暖炉を設置。室内の照明器具はすべてTom Dixonで統⼀し、Cubleの洗濯機やDysonの掃除機も備えている。タオルやバスローブはすべて今治タオルに別注したオリジナル。リビングル―ムから見えるサンセットをイメージしオレンジ⾊を採用した。
　今後、県内で2施設を予定。沖縄県では計3施設を「The Superb Hills」シリーズとして展開する。初年度の1施設の年商は2,000万円、ADRは15万円、稼働率は最低40％を想定。宿泊施設としてはやや控えめに感じるが、森野氏は「まだまだ需要は高くないが、そこに商機がある」と話す。18時以降に営業するカフェ「MERCER CAFÉ」やニューヨークスタイルのブランチを提供する「MERCER BRUNCH」を展開した森野氏は、「大多数は求めないが、確固たるニーズに対応してきた結果、ユーザーを継続的に獲得してきた。The Superb Hillsも“まだ新しいスタイル”と十分理解しているからこそ、このプロジェクトに注力する価値があると考えている」。

 【施設概要】
名称︓The Superb Hills（ザ スパーブ ヒルズ）
所在地︓〒905-0216沖縄県国頭郡本部町浜元942-7
開業︓2025年7⽉
構成︓2ベッドルーム／リビング・ダイニング・キッチン・トイレ／温⽔インフィニティプール／屋外ジャグジー／サウナ「HARVIA」
設備機器：キッチン・「ガゲナウ」IHコンロ、「BALMUDA」トースター、オーブン、ホットプレート、ワインセラーなど
宿泊⼈数︓最⼤4名
⾷事︓⾷事提供なし（キッチン設備完備）
チェックイン／アウト15:00〜／〜11:00（セルフチェックイン対応）
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