フランス Inter Beaujolaisボジョレーワイン委員会は、2025 年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁およびヌーヴォー以外のボジョレーワインを披露するイベントを11月20日、Loiseau de France - ロワゾー・ドゥ・フランス 東京(アンスティチュ・フランセ東京:旧・東京日仏学院敷地内)で開催した。同イベントの企画・運営は㈱オーダス。
日本におけるボジョレーワインの輸入量は、アメリカ、イギリスに次ぐ世界第3位。中でも「ボジョレー・ヌーヴォー」は、80年代後半~90年代に流行した「解禁イベント」が後押しする形で知名度が拡大したものの、昨年にはサッポロビール、アサヒビールが、今年はキリンホールディングスのメルシャンが輸入販売を見送っている。ワイン全体の消費量は直近約10年間で1.1倍に拡大しているが、気候変動による良質化が進む国内ワインの増加や日常的にワインを飲酒するライフスタイルの変化なども相まって、国内の酒類市場では比較的堅調に推移している。
本イベントでは、ボジョレーワイン委員会 副会長セバスチャン・カルギュル氏とマネージングディレクター オリヴィエ・バドゥロー氏が来日。「手摘みでの収穫がいまだに多いボジョレーでは、収穫時の約1カ月間で2万人以上の人員を動員する。2024年同様25年も、酷暑に苛まれたが、ブドウの成長が加速・早期成熟したことから8月中には収穫を開始。結果、醸造家にとって記憶に残る“良い年”となり、多くのワイン愛好家に支持された2015年に匹敵する深みが期待できる」と今年の特徴を紹介。併せて、ボジョレー・ヌーヴォーだけでなくボジョレーが持つ歴史と文化、新たな傾向などにも言及した。
また試飲会では、国際品評会IWC審査員を務めたソムリエの大越基裕氏が、選定した今年のボジョレー・ヌーヴォーとボジョレーワイン6種(※)の特徴と共に、それらに適した料理や香辛料のペアリング理由を解説した。
ボジョレーでは、Beaujolais New Generation(ボジョレー新世代)といわれる新しい世代の生産者たちが、先代から受け継いだ土地と伝統を大切にしながらも、新たな表現に挑戦。「地域すべての関係者を結束させて、ボジョレーワイン全体の底上げを目指し、①ブドウ畑の特定区画の主張、②「Premiers Crus」認定申請、③地理的補足呼称(DGO)に「Pierres Dorées」の申請、④各村名の表示価値を高めるための共同プロジェクトを推進している」という。本イベントは、フランスのボジョレーワインの魅力と進化を知る有意義な機会となった。



今年のボジョレー・ヌーヴォーとボジョレーワイン計6種
【大越基裕氏による解説ワイン】(※)
ワインテイスター/ソムリエ International A.S. I. Sommelier Diploma
WSET Level 3 Award in Sake Educator
1.2025年「ラ ローズ ナカラ ボジョレー ヌーヴォーロゼ」(社名:ヴィニュロン・デ・ピエール・ドレ)
2.2025年「Le Potボジョレー ヌーヴォー」(社名:ルイ・テット)
3.2025年「ボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー」(社名:バラック ド ラ ぺリエール)
4.2023年「ボジョレー ブラン シャトー・デ・ジャック」(社名:シャトー・デ・ジャック)
5.2023年「シャトー・ドゥ・コルセル・ボジョレー・ル・ペレオン」(社名:シャトー・ドゥ・コルセル)
6.2018年「ドメーヌ・デ・ニュグ フルーリーレ・コート」(社名:ドメーヌ・デ・ニュグ)




