(写真):会場内の併設バーの様子
ブラウンフォーマンジャパン株式会社は2025年12月12日から14日までの3日間、スーパープレミアムバーボン「ウッドフォードリザーブ」のブランド単独としては国内初となる一般消費者向けイベント「A SPECTACLE FOR THE SENSES − HOLIDAY GARDEN & BAR −」を、渋谷キャスト(東京都渋谷区)にて開催した。
会場は屋外の「HOLIDAY GARDEN」と屋内の「HOLIDAY BAR」の2エリアで構成。クリスマスシーズンに合わせた装飾や限定カクテルを通じて、同ブランドが掲げる「200以上の味と香り」という特長を体験として伝える内容とした。初日は16時開場にもかかわらず、多くの来場者が訪れ、写真撮影やバーカウンターでのカクテル体験を楽しむ様子が見られた。
体験設計を通じてブランドを伝える
併設のキッチンカー (写真上) , 色とりどりのバラ (写真右下) , FUGLEN TOKYOの荻原聖司氏が監修したホットカクテル「Sunny Sloth」(写真左下)
HOLIDAY GARDENでは、イルミネーションやギフトボックスをモチーフとした装飾を施し、屋外空間全体を通じてホリデーシーズンの雰囲気を演出した。併設のキッチンカーでは、FUGLEN TOKYOの荻原聖司氏が監修したホットカクテル「Sunny Sloth」を提供し、購入者には「5 AREAS OF BOURBON FLAVOR」にちなんだバラを1本進呈する企画も実施した。
全15種類のカクテルをそれぞれのイメージで演出 (写真左上) , 隠されたサインを探す遊び心あふれる会場演出(写真右上) , 禁酒法時代のシークレットバーをイメージした入口とウッドフォードリザーブの歴史を表現した通路 (写真下)
一方、HOLIDAY BARでは、3日間で全15種類のオリジナル・オールドファッションドを提供。初日は5種類のカクテルに加え、会場内に設置されたサインを手がかりに注文できる「SECRET COCKTAIL」も用意され、来場者が空間内を回遊しながら体験する設計となっていた。
こうした取り組みは、単に商品を提供する場にとどまらず、空間、演出、参加体験を組み合わせることでブランドの世界観を伝える試みといえる。
ホテルF&Bに求められる「体験」の視点
(左より):ブラウンフォーマンジャパン株式会社 シニア ブランドマネージャー エマージングブランド Navneet Singh氏 , BAR Adonis Chief Bartender 大沢 智枝氏 , スピリッツ&シェアリング株式会社 Bartender 山田 采弥氏 , 株式会社スモールアックス Supervisor 馬上 千寛氏
今回のイベントは、ホテルやレストラン、バーにおけるF&B運営にも示唆を与える。ドリンク単体の提供ではなく、空間演出やストーリーを組み合わせることで、ゲストの記憶に残る体験を設計する考え方は、ホテルF&Bにおいても重要性を増している。
特に、インバウンド需要の回復や若年層を含む顧客層の多様化が進む中で、飲食体験そのものの価値をどう高めるかは、各施設に共通する課題である。ウッドフォードリザーブが今回示したような多感覚型の体験設計は、バーのみならず、オールデイダイニングやイベント利用など、さまざまなシーンへの応用が考えられる。
インタビュー:ホテルF&Bとウッドフォードリザーブの可能性 ── ホテルにおける体験設計とブランドストーリー
体験設計が重視される中で、ホテルはどのようにウッドフォードリザーブのストーリーや製法の特長を取り入れることができるでしょうか?
五感すべてを使った体験設計が重要だと考えています。単なるテイスティングや一杯の提供にとどまらず、味わい、ビジュアル、香りといった複数の要素を組み合わせることで、ブランドの世界観に没入できる体験をつくることができます。ウッドフォードリザーブが持つ「200以上の味と香り」を、空間や演出を通じて感じてもらうことがポイントです。また、体験を単発のイベントで終わらせず、ブランドの世界に「連れていく」ような設計が重要だと考えています。
カクテルプログラムにおける創造性
「200以上の味と香り」は、ホテルのカクテルプログラムにどのような創造性をもたらすとお考えですか?
一つはフレーバーマッピングと料理的な発想です。200以上の味と香りを一つのパレットとして捉え、バニラやスパイスといった特定の要素に着目しながら、補完や対比を意識したカクテルづくりが可能になります。また、地域性や季節性を取り入れることで、その土地ならではの一杯を表現することもできます。
もう一つは、五感すべてを意識したストーリーテリングです。味や香りだけでなく、ビジュアルやテクスチャー、音楽などを組み合わせ、一杯のカクテルを通じて物語を伝える。その積み重ねが、ゲストにとって記憶に残る体験につながると考えています。
ホテル全体でのフードペアリングの可能性
バー以外も含めたホテルF&B全体では、どのような可能性がありますか?
ウッドフォードリザーブは複雑で幅広い味わいを持つため、世界各国の料理と合わせやすいという特長があります。実際に高級寿司や焼き鳥とのペアリングでも評価されていますが、ソースやグレーズとして料理に取り入れたり、デザートや菓子に使ったりすることで、新たな表現も可能です。
また、朝食やアフタヌーンティー、宴会といったバー以外のシーンでも、軽めのカクテルやスプリッツ、料理の一要素として取り入れることで、自然に存在感を持たせることができます。F&B全体を通じたテイスティング体験やペアリングプログラムを構築することもできると考えています。
多様化する顧客層へのアプローチ
インバウンドや若年層など、新しい顧客層への可能性についてお聞かせください
バー以外のシーンにも取り入れることで、これまでウイスキーに親しみのなかった層にも自然に触れてもらうことができます。また、日本のバーテンダーやシェフと協働し、日本的な感性を取り入れたオールドファッションドを提案することで、訪日客にとっても付加価値の高い体験になると考えています。
「200以上の味と香り」を軸にしたテーマ性のある体験は、多様なバックグラウンドを持つゲストにとっても、記憶に残るものになるはずです。
F&Bプロフェッショナルへのメッセージ
最後に、日本のホテル・レストラン・バー業界に向けたメッセージをお願いします
私たちは、日本のF&Bプロフェッショナルの高い技術力や感性と協働することを重視しています。日本ならではのこだわりや改善の文化と、ウッドフォードリザーブの多様性が組み合わさることで、新しいオールドファッションドやフードペアリングが生まれると考えています。
また、今後は一杯のカクテルにとどまらず、五感を通じた体験そのものを共に創り上げていきたいと考えています。ハイボールやスプリッツなど、より親しみやすい形での提案を通じて、新しい飲用シーンを広げていくことも目指しています。
商品紹介:ウッドフォードリザーブ
ウッドフォードリザーブは、アメリカ・ケンタッキー州にあるウッドフォードリザーブ蒸溜所で造られるスーパープレミアムバーボン。グレーンレシピ、水、発酵、蒸溜、熟成という5つの要素すべてに重点を置いた製法により、複雑でバランスの取れた味わいを生み出している。
伝統的なポットスチルによる3回蒸溜や、新樽のホワイトオークでの熟成など、手間を惜しまない工程が特長で、結果として「200以上の味と香り」と表現される幅広いフレーバープロファイルを持つ。オールドファッションドをはじめとするクラシックカクテルのベースとして、世界中のバーテンダーから高い評価を受けている。
ウッドフォードリザーブ 商品HP
会社紹介:ブラウンフォーマンジャパン株式会社
ブラウンフォーマンジャパン株式会社は、世界有数のスピリッツメーカーであるブラウンフォーマン社の日本法人。ウイスキー、テキーラ、ジンなど多様なカテゴリーのプレミアムブランドを展開し、日本市場におけるブランド育成と価値創出に取り組んでいる。
同社は、単なる製品供給にとどまらず、バーテンダーやシェフ、ホテル・レストラン業界との協働を重視。体験設計やストーリーテリングを通じて、ブランドの背景や価値を伝える取り組みを継続している。
ブラウンフォーマンジャパン株式会社 会社HP
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取材・文:オータパブリケイションズ 松島
Mail:matsushima@ohtapub.co.jp




