一般社団法人全日本ホテル連盟(本部・東京都千代田区)は12月10日、会員ホテルの2025年11月客室利用率の調査結果を発表した。回答ホテル数は235軒の協力ホテルのうち106軒、調査結果は速報値となる。
同調査によると2025年11月の全国平均は84.2%、前年同月86.5%と2.3ポイント減の結果となった。
速報値ではこれまでの成長ペースに一服感が見られる結果となった。エリア別では近畿のみ前年を若干上回ったが、その他の地域では軒並み下回った。
都市部を除く東日本では熊の出没情報や被害情報によりレジャー需要が減退し、国内レジャー客の予約キャンセルや旅行の手控えが発生。ビジネス需要は底堅いもものの、週末や祝前日の需要を取りこぼす要因となった。
また、中国人の団体ツアー客の減少が稼働率減少に少なからず影響し、中国からのFIT客は中国系OTAからの情報によると3分の2程度になったとのこと。他国からの集客を強化し、中国との国際問題の影響リスクを分散することが今後の課題になりうると担当者は述べる。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp




