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2022年6月10日号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《長崎県離島編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《長崎県離島編》

【月刊HOTERES 2022年06月号】
2022年06月08日(水)
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今回取り上げるのは五島列島、壱岐島、対馬島などに代表される長崎県の離島エリア。かつてから釣りや豊かな海産物、歴史的史跡などが有名なエリアで、近年の離島ブームもあって人気がある。以下に長崎県離島エリアのマーケットポテンシャルと観光マーケットを見ていこう。長崎県のマクロマーケットに関しては長崎市編、長崎県の観光マーケットに関しては佐世保編を見ていただきたい。

文殊リサーチワークス http://monju-rw.com

1.マーケットポテンシャル
 長崎県は国内で最も多くの島しょ部を有している県である。大きく分類すると、長崎県本土に比較的近い平戸諸島地域、松島地域、高島地域、蠣浦大島地域、県西部に本土から離れて位置する五島列島地域、県北部に本土から離れて位置する壱岐島地域、対馬島地域に分かれる。(図表1)
 
 長崎県の法指定有人島(※ 1)の数を見ると、五島列島が 18で最も多く、次いで平戸諸島の 17となっている。長崎県の合計は 51で、全国の法指定有人島合計の 255に対して約 20%を占めている。(沖縄県の法指定有人島は 37)また、面積を見ると、対馬島が 704.59km2で最も広く、次いで五島列島の 514.43km2となっている。長崎県の合計は 1551.12km2で、全国の法指定有人島の合計の約 30%を占めており、長崎県は全国に占める離島の比率が高いことがわかる。人口・世帯数も全国の約30%を占めており、離島で生活する人も長崎県に多いことが分かる。これらの島しょ部の中心的な存在が、五島列島、壱岐島、対馬島である。(図表 2)
 
 通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島など大小約 150の有人・無人島から形成されている。自治体は五島市、新上五島町から構成される。壱岐島は長崎県の北部、長崎港から約 100km、博多港から約 75kmの地点に位置しており、長崎よりも博多に近く、高速船で約 1時間の距離である。長崎からの空路は約 30分。自治体は壱岐市。対馬島は長崎港から約 180km、博多湾から約 120kmに位置しており、博多から海路は高速船で約 2時間 15分、空路で約30分、長崎から空路で約35分の距離である。韓国の釜山から約 65kmと日本よりも近い位置にある。
  
 長崎県離島都市の人口規模を見ると、五島市が 3万 6987人で最も多くなっている。次いで対馬市が 3万 770人、壱岐市が 2万 6734人、新上五島町(五島列島)が 1万 9282人、小値賀町(平戸諸島)が 2447人となっている。各都市ともに人口規模が小さく、長崎県内における人口シェアは 5都市の中で最も人口を有する五島市で 2.7%程度であり、5都市合計で 8.6%となっている。(図表 3)
 
 長崎県離島都市の人口増加率(19年/ 14年)をみると、各都市ともに減少傾向にあることがわかる。都市ごとに見ると、壱岐市が▲ 7.7%、五島市が▲8.2%、対馬市が▲ 8.3%、小値賀町が▲10.4%、新上五島町が▲ 10.7%となった。
 
 長崎県離島都市の年齢構造を見ると、若年人口比率は壱岐市が 17.7%で唯一全国レベル(17.4%)を上回っている。適齢期人口比率は離島都市全てにおいて全国値(22.3%)を下回っている。また、高齢化比率(65歳以上人口比率)は全国レベル(26.6%)を上回っており、離島都市では高齢化が進展していることがわかる。(図表 4)
  
 将来推計人口をみると長崎県離島都市はすでに減少フェーズに突入しており、2040年頃には 2010年ベースの 40%~60%程度になると推計されている。その中で壱岐市は対馬市と将来的に人口規模のランクが入れ替わると見られている。(図表 5)

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※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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