東京商工リサーチによる2015 年10 月の「倒産月報」が2015 年11 月10 日に発表。全国の企業倒産件数は742 件、負債総額が1062 億4100 万円となった。
倒産件数は前年同月比7.2% 減(58件減)で、7 カ月連続で前年同月を下回った。10 月度としては、1990 年(646件)以来25 年ぶりに800 件を下回る低水準であった。
金融機関が中小企業のリスケ要請に柔軟に応じているなどの金融支援や、大手輸出企業を中心とした業績拡大に牽引される形で景気が底上げされていることも影響した。
負債総額は前年同月比14.3%減(178億7200 万円減)で2 カ月ぶりに前年同月を下回った。10 月度としてはバブル景気時の1989 年(1013 億1900 万円)の金額規模にとどまった。この低水準は、負債50 億円以上の大型倒産が1989年6 月以来、26 年4 カ月ぶりに発生なしだったことが要因に挙げられる。
産業別では卸売業が130 件(前年同月比25.0%増)で4 カ月ぶりに前年同月を上回った。この一方で建設業は161 件(同5. 8%減) で16 カ月連続で前年同月を下回り、小売業は115 件(同4. 9%減)で2 カ月ぶりに前年同月を下回ったが、2産業とも今年最多だった。
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東京商工リサーチ
10 月の全国企業倒産状況—負債総額1062 億4100 万円
2015年12月18日(金)