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レポート 「第10回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト」

㈲エイチ・アイ・エフの「大きなチーズ」が最優秀チーズに決定

【月刊HOTERES 2016年01月号】
2016年01月29日(金)
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国産ナチュラルチーズの最高峰を決定する「第10 回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト」(主催:一般社団法人 中央酪農会議)の最終審査と表彰式が、2015 年11 月24 日㈫ ホテルメトロポリタンエドモント(東京新宿区)にて開催され、最優秀賞にあたる農林水産大臣賞をはじめとする、各賞合わせて20 製品が選ばれた。

最終審査の審査員は以下の通り。
 
村山重信氏(審査委員長 チーズオフィス・ムー代表)
田中昇平氏(株式会社三越伊勢丹フードサービス)
木村利昭氏(一般財団法人 材料科学技術振興財団 顧問)
鈴木利康氏(飛鳥出版株式会社 代表取締役)
田中穂積氏(チェスコ株式会社 技術顧問)
齋藤忠夫氏(東北大学大学院農学研究科 教授)
阿久澤良造氏(日本獣医生命科学大学 応用生命科学部学部長)
田村敏郎氏(メートル・ド・セルヴィスの会 会長)
井上 旭氏(レストラン「シェ・イノ」オーナーシェフ)
滝田 栄氏(俳優/仏師)
 

国産チーズの最高峰を目指し、
日々磨いた腕を競う
 
「ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト」は、国産ナチュラルチーズのPR や製造技術の向上を目指し、平成9 年にスタート。隔年で開催され、今回で区切りの10 回目の開催となる。
 
 今回のコンテストでは、11 部門(フレッシュ、パスタフィラータ、ソフト、白カビ、ウオッシュ、青かびなど)23 カテゴリーに、合わせて66 工房などから、それぞれ創意工夫を凝らした自慢のチーズ148製品がエントリー。2 年に一度のグランプリをかけてしのぎを削った。
 
 審査はまず表彰式前日から当日の午前中にかけて非公開で行なわれ、それぞれ一次、二次、三次審査の三度にわたり、「外観」「色調」「組織」そして「風味」の各ポイントから評価が行なわれる。厳正な審査を経て、二次審査で優秀賞20製品が選ばれ、三次審査では優秀賞の中からさらに10 製品に絞り込んだ金賞が決定し、午後から一般公開で行なわれる最終審査へと進出するという流れになっている。
 
 当日会場では、最終審査に先がけてフランスより招いたチーズの製造技術者イブ・マンソン氏による記念特別講演が行なわれた。「チーズの消費を伸ばして行くために」と題して行なわれた本講演では、同氏の目から見た日本のチーズマーケットに対する率直な感想と大いなる期待、さらに今後日本のマーケットを伸ばして行くために必要なポイントなどが分かりやすく解説された。
 
 確かに年々生産技術が向上し、フランスで行なわれたコンテストで優勝するようなチーズを生産するまでのレベルになった日本のチーズ業界だが、一部のメーカーの商品を除いて、チーズはまだまだ嗜好品の域を出ていないのも事実。そのような現状を踏まえ、もう一段レベルアップするために、生産者に対しては、味や形などの品質の向上はもちろんだが、衛生的な側面から見た安全性、年間を通して同じ品質のチーズを供給することができる安定性、さらには、消費者の嗜好の多様性に合わせた、常に新しい商品開発を行なう継続性に関する努力を続けなければならないと説く。さらに、健康効果の高いチーズを牛乳やヨーグルトのように毎日家庭で食べる定番の食品になるよう、おいしくてかつ価格を抑えた商品を投入し、関連団体や企業など業界を挙げてPR することがマーケット拡大のカギを握っているとマンソン氏は約1 時間半の講演を締めくくった。日本の関係者にとって、チーズの本場ヨーロッパの歴史と現状を踏まえた専門家からのアドバイスを聴く貴重な機会となったのは間違いない。


村山重信氏(審査委員長 チーズオフィス・ムー代表)


講師イブ・マンソン氏 多くの工場や工房で製造責任者を歴任。フランス国内のチーズコンテストの審査員も務める

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