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レポート 「第10回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト」

㈲エイチ・アイ・エフの「大きなチーズ」が最優秀チーズに決定

【月刊HOTERES 2016年01月号】
2016年01月29日(金)
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農林水産省の原田英男顧問から記念の盾を受け取った㈲エイチ・アイ・エフの代表者

農林水産大臣賞を獲得した㈲エイチ・アイ・エフの「大きなチーズ」(白カビ部門)
国産ワインを片手に、コンテストにエントリーした製品を試食し、実際に味を確認できる

確実にレベルアップしている
日本のナチュラルチーズ
 
 一息入れたのち、いよいよ最終審査および表彰式の時間となった。一般入場者を含む200 人を超える参加者が見守る中、審査員長の村山重信氏(チーズオフィス・ムー代表)と最終審査を行なう9 人の審査員が登場し、これまでの審査の説明とこれから行なう最終審査について説明がなされた。最終審査は三次審査までの選考で決定した金賞の製品から最終審査を行なう審査員がそれぞれ1製品を選んで行なうプレゼンと試食の結果、その場で一人10 点満点で点数をつける形式となる。その際あくまで製品名と生産者は伏せたままで、試食はもちろん、各審査員が行なう2 分間のプレゼンも大きく結果を左右するかもしれないという、最後まで予断を許さないスリリングな展開が予想された。最終審査員を任された9 人も、審査する立場にありながら、その一方で自分が選んだ製品の応援団となる非常に難しく、かつ重大な責任を担う立ち位置となりながら、懸命のプレゼンと審査が行なわれ、場内が大いに盛り上がる中、約1 時間の最終審査が終了。休憩をはさんで改めて各賞の発表と表彰式となった。今回見事グランプリとなる農林水産大臣賞を射止めたのは、長野県は木曽の開田高原で開田高原アイスクリーム工房を運営するエイチ・アイ・エフの「大きなチーズ」(白カビ部門)。第7 回のコンテストで同社の「クリームチーズ」が中央酪農会議会長賞を受賞して以来となり、今回は見事グランプリの獲得となった。表彰式後のインタビューでは「工房のある木曽は寒暖の差が激しく、製造管理で常に気を抜けません。今回の賞に恥じないよう『大きなチーズ』だけでなく、常に安定した製品をお届けできるよう今後も努力研鑽を続けていきたいと思います。ありがとうございました」と受賞の喜びを語った。その他の受賞製品は以下の通り。
 
農畜産業振興機構理事長賞
㈲ハッピネスデーリィ「森のカムイ」
(ハード熟成6 カ月以上部門)
中央酪農会議会長賞
㈱箱根牧場「水牛乳で造ったリコッタ」
(トライアル部門)
審査員特別賞
㈲那須高原 今牧場「りんどう」
(ウォッシュ部門)
㈲ランランファーム「牛鐘(カウベル)」
(ソフト部門)

 
 今回のコンテストについて審査委員長であるチーズオフィス・ムーの村山重信代表は「今回最終審査に残った作品は、審査員の間で誰がどれをプレゼンするのか希望が重なり、抽選になったほど、どの作品も高水準で、ある意味世界レベルのチーズが出品されたと考えています。特にこれまでにないチーズを造る「トライアル」部門から入賞作品が出たのは特筆すべきことだと思っています。これからも日本ならではの、世界に羽ばたくチーズを作ってもらえるよう、挑戦を続けて欲しい」と今後のチーズ生産のさらなる発展と期待を込めて、コンテストを締めくくった。

受賞作品。左から、農畜産業振興機構理事長賞の㈲ハッピネスデーリィ「森のカムイ」、最優秀賞の㈲エイチ・アイ・エフ「大きなチーズ」、中央酪農会議会長賞の㈱箱根牧場「水牛乳で造ったリコッタ」、審査員特別賞から2 作品、奥が㈲那須高原 今牧場「りんどう」、手前が㈲ランランファーム「牛鐘(カウベル)」

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