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コミュニケーション科学研究所 

全国縦断マーケット調査 兵庫県

【月刊HOTERES 2016年05月号】
2016年05月20日(金)
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タイガース・宝塚・官兵衛
 兵庫県の観光入り込み数は平成26 年度で1332 万人と推計される。地域別に見て最も大きいのは県都神戸地域で350万人が訪れる。これに次ぐ地域は西宮などの阪神地域で、南北合わせて300 万人を超える。南地域は阪神タイガースの本拠地であり、又春夏の高校野球の聖地として甲子園がある。このスポーツ観光が当県の交流人口を支えている。ましてタイガースがリーグの3 位以内に残り日本シリーズを戦うとなれば一層動員数は増える。年間400 万人を超える。平成26 年には宝塚歌劇の100 周年があり、100 万人を超える「ヅカ・ファン」が華やかさを一段と引き立てる。そして第三の観光地播磨地域ではNHK 大河ドラマ「軍師官兵衛」が人気を博し、「大河ドラマ館」が大いににぎわった。当県はスポーツ花の舞台、歴史文化が交差して全国から客を吸引する。
 
県民所得全国7
 当県の面積は8400.9㎢で、全国12 位。広島県より小さく、静岡県より大きい。人口は554.3 万人で全国7 位。北海道とほぼ同じ大きさである。年齢構成比を見ると14 歳以下の幼年人口は13.3%、15-64 歳の生産年齢人口は60.7%、65 歳以上の老年人口は25.9% となっており、全国平均と比べると、平均に近い構成となっている。県民分配所得は14.7 兆円で全国7 位。福岡県とほぼ同じ。一人当たり所得は263.7 万円で全国28 位と全国の中位に位置する。産業別構成比を見ると第1 次産業は0.6%、第2 次産業は25.9%、第3 次産業は73.0% で第2 次産業比率がやや高い。一人当たり工業出荷額は251.7 万円で、全国平均に比べて1 割高い。
 
ホテル客室数は低迷
 飲食店数は09 年で3 万932 店。内訳を見ると食堂レストランが2516 店で8.1%。専門料理店が6671 店で21.6% を占める。その中で多いのは、日本料理店の2125 店で6.9%を占める。次いでその他料理店が多く1813 店で5.9% となっている。そのほか、そば・うどん店が1134 店(3.7%)、すし店が1161 店(3.8%)となっている。また、遊興飲食店、バー・キャバレー・ナイトクラブは5541 店(17.9%)、酒場ビヤホールが4998 店(16.2%)と両者で31.9% を占めている。以上のほか、喫茶店は5907 店(19.1%)、バーガーなど、その他の飲食店は2929 店(9.5%)、09 年調査から飲食店から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は2011 店ある。ホテル数は13 年で414 軒、客室数は2 万7129 室で90 年からの伸び率をみるとホテル数全国の82.3% に対して72.5%、客室数は全国の105.1% に対して当県は96.0% とともに全国平均を下回っている。
 
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