日本政府観光局(JNTO)が15日に発表した2016年5月の訪日外国人客数は、前年同月比18.0%増の189万3600人。単月としての過去最高記録を更新した。
同局は、4月に続き50万人を超えた中国に加え、東南アジアや欧米豪市場からの好調な訪日により、全体としては2けたの増加となった。なお、韓国市場については、4月に発生した「平成28年(2016年)熊本地震」の影響を受け、2014年6月以来、前年同月比伸び率がマイナスとなったとしている。
また、継続的な訪日旅行プロモーションや、航空路線の拡大、クルーズ船の寄航増加も、引き続き訪日旅行者数の増加を後押しする要因となっている。
2016年4月の状況と前年比推移は以下のとおり。
訪日外国人数(実数) 単位:千人 (編集部作成)
訪日外国人数前年比伸び率 (編集部作成)
市場別では、インドが単月として過去最高を記録したほか、韓国、ロシアを除く17市場が5月として過去最高を記録した。
各市場別の数値は以下のとおり。
出典:日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数のシェアの比較 2015年/2016年
JNTOは6月について、本格的な夏休み/バケーション需要が始まるまでの狭間となり熊本地震の影響も一部残ることが予想されるが、一方で6月24日~28日には福岡市で大規模な国際イベント「第99回ライオンズクラブ国際大会」の開催が予定されており、約1万人の訪日外国人の参加が見込まれるなど押し上げ要因もあることから、引き続き各市場での訪日需要について注視していく。
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/