1 月は、全国的に雨が多く、また、熊本地震の発生により、一部の外食需要に影響があったものの、土曜日が1 日多い曜日回りとファストフードの好調が続いたことから、全体の売り上げは前年を上回り103.0%となった。一方、ファミリーレストランは各社まちまちであるが、先月に続き洋風を中心に伸び悩み、売り上げは100.8% にとどまった。業態別概況で見ると、ファストフード業態の全体売り上げは、106.3%と前年を上回った。
「洋風」は、各社キャンペーンメニューが好調で売り上げは110.6% となった。「和風」は、価格訴求力のあるメニューで客数が伸び、売り上げは108.0%となった。「麺類」は、堅調に推移して売り上げは101.2%。「持ち帰り米飯・回転すし」は、お花見のピークが4 月になり売り上げに貢献したが、雨天や店舗減などから97.3%と前年を下回った。「その他」は、高温によりアイスクリーム販売が好調、カレーもメディア露出により堅調で、売り上げは107.4%となった。
ファミリーレストラン(FR)業態は、土曜日が1 日多かったこともあり、売り上げは2 カ月ぶりに前年を上回り100.8% となった。
業種別では、「洋風」は、価格訴求力のある一部ブランドが堅調であったものの、客単価が下がり売り上げは99.2%、「和風」は102.8% と堅調に推移、「中華」は店舗削減で98. 8 % となった。「焼き肉」は、歓迎会などの需要を取り込んで、売り上げは107.2% と引き続き好調に推移した。
パブ・居酒屋業態については、「パブ・ビアホール」は、店舗増による客数増で売り上げは102.9%。「居酒屋」は店舗削減が続き、売り上げは88.9% と前年比減が続いている。
ディナーレストラン(DR)業態では、インバウンド客の取り込みや店舗数の増加などにより売り上げは106.9% となった。
喫茶業態については、新商品の発売や季節メニューの販促に努めたが、キャンペーン実施で好調だった前年同月にはおよばず、売り上げは99.9%となった。