基本的には両社現行のサービスを踏襲
 
❒ ある意味ではライバル企業同士ですが提携に当たり、壁となることはありませんでしたか。
 
大西　特に壁になるようなことはありませんでした。現状においてはマイナビさんは名古屋、関西に店舗がありませんので、当社とバッティングすることはありません。今後における詳細は6 月に双方スタッフで顔合わせを行なうとともに合同ミーティングを行ない、詳細を詰めていきます。百貨店専用プランなどもありますので、すべてを開放することができませんが、できるところ、できないところのすみ分けをおこないます。基本的にはそれぞれが提携しているホテル・式場との取り決めの統一化を図るということではなく、お客さまに多様な施設をご案内できることによる顧客満足度を高めていくとともに、今後ますます集客が厳しくなるブライダルマーケットでホテル・式場に集客力アップに貢献することを大切に取り組んでまいります。
 
西　弊社は高機能なWeb サイトとていねいな接客をモットーとしたウエディングサロンの運営を強みとするとともに、電車やテレビCM をはじめとしたさまざまなチャネルを通してプロモーションを強化することで、顧客へのブランド浸透とコンパルさんへの集客力アップにつなげていきたいと思います。また出産などを理由に、結婚式を挙げられなかった方々がたくさんおられます。弊社が力を入れている「ファミリーウエディング」という需要です。この数年、その層がお子さまと一緒に結婚式を挙げられるケースが増えています。確実に市場規模は増加しています。現に、群馬県の提携式場様の中には、6 割がファミリーウエディングという式場もあり、首都圏では千葉・埼玉・西東京などで顕著に増加しています。ファミリーウエディングに列席した「ママ友」が結婚式を見て“私たちも！”と同じ会場で挙げられるケースも多いようです。
 
ニュース会員活用した
ポテンシャル市場の開拓も
 
❒ それはすごいマーケットですね。ファミリーウエディングはますます需要が高まります。
 
西　ファミリーウエディングのほかに、20 ～ 30 代の未婚者が多く登録しているマイナビニュースを活用して、いち早くポテンシャルマーケットに向けた仕掛けもできます。さまざまなメディアを持つマイナビだからこそできる新しい取り組みを今後も展開して参ります。その中で、コンパルさんのお相手探しにリンクさせ、安心して結婚相手を見つけられる情報を発信することもできるかも知れません。
 
❒ ポテンシャルマーケットを開拓することは、これからのビジネスにおいて欠かせません。大いに仕掛けていくべきです。最後に両社とも今後の展開をお聞かせ下さい。
 
西　まずは今秋の名古屋、来年の関西、そしてゆくゆくは福岡、札幌へ拠点を広げていく計画です。その計画の中でコンパルさんとの協調を図っていきたいと思います。関東においては、当面両社の現行のサービスを踏襲し、より効果的な連携が図れるよう、定期的な合同ミーティングを積み重ねていきたいと思います。
 
大西　顧客にとって有益なウエディング情報の在り方を模索しながら、建設的かつ戦略的に提携の在り方を継続的に研究していきます。急激に変化するということではなく、双方の持ち味をいかした王道なエージェント業務を追求していきたいですね。
 
❒ 今後はそれぞれの強みを生かしたさまざまなエージェントとのコラボレーションも十分に考えられます。結果的にはお客さまにとって、多様なニーズに対応できる便利な情報となることでしょう。まずは2 社の業務提携、今後の展開を楽しみにしております。