8 月は、“山の日”の祝日ができたものの土日がそれぞれ1 日ずつ少ない曜日まわりから、休日の集客が多い業態にはマイナスとなったほか、リオのオリンピックや立て続けに発生した台風なども客足を鈍らせる要因となり、全体の外食需要を押し下げ、全体売り上げは98.3％と、昨年11 月以来9 カ月ぶりに前年を下回った。
 
　業態別では、ファストフード（FF）業態の全体売り上げは100.6％とわずかに前年を上回った。「洋風」は、キャンペーンや季節商品が好調の店が牽引し、売り上げは103.6％となった。「和風」は、季節メニューが予想より振るわず売り上げは95.3％。「麺類」は、一部で前年のメディア露出の反動もあり売り上げは99.9％。「持ち帰り米飯・回転ずし」は店舗削減もあり、売り上げ96. 0％と前年を下回った。「その他」は、アイスクリームのボリュームアップキャンペーンなどが奏功し、売り上げ101.3%となった。
 
　ファミリーレストラン（FR）業態の全体売り上げは、土日の少ない曜日要因の影響が大きく96.2％と前年を下回った。　業種別では、「洋風」は、一部価格訴求力のある業態で堅調なところもみられたが、全般的に振るわず売り上げは95.8%、「和風」は、お盆休暇は堅調だったがそれ以外の時期は客足が伸びず96.7％、「中華」は、一部新商品が出たが消費を押し上げるにはいたらず96.5% となった。「焼き肉」は、台風の影響等で売り上げ96.5％と2012年2 月以来の前年割れとなった。
 
　パブ・居酒屋業態については、 「パブ・ビアホール」は、再出店や新規出店が好調だったものの、“山の日”と休日に挟まれた金曜日が通常ほど集客できず売り上げは98.8%、「居酒屋」は、店舗整理が続く中で特に客数が落ち込み、売り上げは85.5% と前年比減が続いている。
 
　ディナーレストラン業態は、お盆期間中は好調に推移したところもあったが、土日の少ない曜日要因や台風などから売り上げは99.7％となった。 喫茶業態については、キャンペーン効果とあいまって平日の多い曜日まわりがプラスに作用し、売り上げは101.3％と前年を上回った。
 
日本フードサービス協会
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