ラグビーWカップ2019
岩手県釜石市北部の鵜住居町は東日本大震災の津波で多大な被害と犠牲者を出した。当市は、復興計画の中で、かつて、「北の鉄人」とうたわれた「新日鉄釜石」の強豪チームの地元であり、rugby が盛んな町であったことから、県外からもお客を呼べる、球技スタジアムの建設を決めた。そして、そこに2019 年のラグビー・ワールドカップの試合を誘致することにこぎつけた。全国で42 試合が行なわれる中で3 試合が当スタジアムで開催されることが決まり、岩手県民は大いに期待している。岩手銀行の予測によれば、本大会に加えて、パブリックビューイング、プレ大会、キャンプなどで、13 万人の観戦観客による消費や建設投資などを合わせた経済波及効果は83 億円に上ると推計されている。
第1 次産業比率全国2 位
当県の面積は1 万5275.0㎢で福島県より大きく北海道より小さい。人口は128.4 万人で大分県より大きく青森県より小さい。年齢構成をみると14 歳以下の幼年人口は11.9%、15 ~ 64歳の生産年齢人口は57.8%、65 歳以上の老年人口は30.3%で、全国と比較すると高齢化が進んでいる。県民分配所得は3.5兆円で全国29 位。一人当たり所得は269.8 万円であり、全国で奈良県に次いで第29 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は3.4%、第2 次産業は26.9%、第3 次産業は68.8%で、全国平均と比べると1 次産業比率が高い。工業出荷額は2.3 兆円で全国33 位。人口当たりでも173.9 万円で31 位となっている。
ホテルは軒数・客室数とも平均並み
飲食店数は14 年で5860 店。内訳をみると、食堂レストランが839 店で14.3%、専門料理店が1299 店で22.2%を占める。その中で多いのは中華料理店の518 店で8.8%を占める。次いでその他の専門料理店が350 店の6.0%と続いている。そのほか、すし店が245 店(4.2%)、そば・うどん店が239 店(4.1%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1476店(25.2%)、酒場・ビアホールは1252 店(21.4%)と、両者で46.6%を占める。以上のほか喫茶店は365 店(6.2%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は123 店(2.1%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達飲食サービス業」は624店である。ホテル数は14 年で168 軒、客室数は1 万1413 室で、90 年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の82.3%に対して当県は90.9%と平均を上回っている。客室数は全国の105.1%に対して当県は108.5%の伸びで、平均を上回っている。
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データファイル 全国縦断マーケット調査 コミュニケーション科学研究所
岩手県
【月刊HOTERES 2017年04月号】
2017年04月21日(金)