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新年号スペシャルインタビュー  時代とともに変化する世界最先端のホテルスクール

ローザンヌ・ホテル・スクール Ecole hôtelière de Lausanne

【月刊HOTERES 2018年01月号】
2018年01月12日(金)
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マーティン・フラック 氏 Mr. Martin Fluck Oakwood Asia Pacific Director of Operations, North Asia
エルネスト・ア・デリマ 氏 Mr. Ernesto A' de Lima EDL Hospitality CEO


 1893 年に創設され、今年125 周年を迎えるローザンヌ・ホテル・スクール(Ecole hôtelière de Lausanne)。ローザンヌ・ホテル・スクールは観光立国スイスの、国際オリンピック委員会(IOC)本部も置かれることで有名なローザンヌにあり、理論・実践双方を重視し、フランス語、英語それぞれの授業で時代の変化に合わせた最先端の授業を行なう。
 
 本インタビューでは同校の卒業生であり、業界の第一線で活躍するオークウッド アジア パシフィック 日本代表のマーティン・フラック氏、EDL ホスピタリティーCEO のエルネスト・ア・デリマ氏に、両氏から見る業界の変遷とともに変わり続けるローザンヌ・ホテル・スクールの教育、そしてその魅力について聞いた。

 
激変したホテル業界
国際化がホテリエに求められる
要件を変えた
 
太田 お二人はそれぞれ1980 年代にローザンヌ・ホテル・スクールを卒業されていますが、お二人が卒業をした当時と、今とではホテル業界も大きく変化をしています。人材不足が叫ばれ、毎日の新聞でもAI という文字を見ない日はない。3スター以下のホテルの仕事はロボットに取って代わられるかもしれないとも感じます。お二人の視点で、日本のホテル業界はどのように変化をしているとお感じでしょうか?

マーティン・フラック(以下「フラック) 私はローザンヌ・ホテル・スクール卒業後、国内のヒルトンで仕事をした経験がありますが、サービスのクオリティー自体は昔から高く、今もそれは大きく変化をしていないと感じます。何が変化をしたのかと言えば、サービスが国際化した点ではないでしょうか。
 
 海外からやって来るゲストが増えて、また、インターナショナルチェーンの5スターや6スターのホテルが東京に誕生しました。その中で、外資系ホテルだけでなく日系のホテルでも、サービスが国際化しています。
 
 アジアの諸外国と比較しても日本のサービスレベルというのは昔から高かった。それが、日本が国際化する中で今その恩恵を受けていると感じます。
 
エルネスト・ア・デリマ(以下「デリマ」) 国際化というお話が出ましたが、まさにその通りです。日本はどんどん世界に向けて開かれていっている。訪日外国人が増加し、その中での入り口となる東京は羽田空港も国際化しました。
 
 そして、成田空港も変わらず日本の入り口として機能している。
 
 日本は魅力的なデスティネーションであり、同時に、安全な国であるというのも世界の旅行者にとっては魅力的であると言えるでしょう。その中でいかに海外からやって来るゲストをウェルカムし、心地よい滞在をさせるかが重要です。いずれにしても、ファンダメンタルは非常に良いと言えるでしょう。
 
 また、日本にインターナショナルチェーンのホテルが数多く誕生する中で、世界の投資家の日本に対する見方も変わりました。日本はブランド、クオリティーに対して厳しい目を持っています。それが評価をされているのです。
 
太田 多くの日本人は、それに気づいていないでしょうね。
 
フラック 日本は高いレベルのサービスが当たり前だと感じているので、気づいていないのだと思います。
 
太田 国際化は、まさにそうですね。昔、パークハイアット 東京が開業したころの日本のホテルに宿泊するのはほとんどが日本人でした。都内のシティホテルでも週末に宿泊をするのは約4割が地元の関東圏の人であるとか。それが、今は非常に多くの外国人が宿泊をしている。
 
デリマ 京都もそうです。先日も京都に行きましたが、京都駅はニューヨークの駅のようでした。外国人ばかりで、日本語ではない色々な言語が聞こえてくる。
 
太田 それで、外国人ばかりで嫌だと最近は奈良や金沢に行く人も増えているみたいです。外国人が、どんどん地方にも行くようになっています。
 
フラック マーケットが変化する中で、外国人に対する対応が重要になってきました。語学力など、ホテリエたちに求められることが変わりました。
 
太田 外国語のWEB サイト、OTA への対応などもそうですね。

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