東京工業大学は、東京都港区の田町キャンパスに位置している附属科学技術高等学校を大岡山キャンパスへ移転することを前提とした「田町キャンパス土地活用事業」の事業予定者をPPP にて公募。JR 田町駅芝浦口に面した敷地約2.3ha に約75 年間の定期借地権を設定し、開発・施設運営事業者を募るもので、このほどNTT UD・鹿島・JR 東日本・東急不動産グループが事業予定者に決定した。

　同グループの提案は「世界を牽引するイノベーション・ウォーターフロントの拠点」を開発コンセプトに、大学施設のほか産学官連携施設、オフィス、ホテル、商業施設などからなる地上36 階、地下2 階建ての複合施設Aと、大学施設、商業施設からなる地上7 階建ての複合施設B で構成。総延べ床面積は25 万㎡。隣接する田町グランパークとの一体・連続的なまちづくりや田町駅機能強化による歩行者ネットワーク整備、新芝浦運河を活用した舟運も計画する。周辺施設との連携で「東工大MICE」を実現し、人材・情報・知財が集積・融合する国際的なオープンイノベーションの場の創出も目指す。なお、大学施設の引き渡しは2030 年度、グランドオープンは2032 年度を想定する。

【東京工業大学田町キャンパス土地活用事業計画 概要】
所在地：東京都港区芝浦3-17-1 他◇複合施設A：敷地面積2 万2678.63㎡／延べ床面積：約24 万7700㎡／規模：地上36 階 地下2 階、高さ：約178 ｍ／用途：（民間）事務所、ホテル、商業施設、保育所、産学官連携施設等、（大学）教育研究施設、産学官連携施設 ◇複合施設B：敷地面積：544.52㎡／延べ床面積：約2500㎡／規模：地上７階、高さ約33ｍ／用途：（民間）商業施設、（大学）教育研究施設

東京工業大学「田町キャンパス土地活用事業」完成イメージ（NTTUD・鹿島・JR 東日本・東急不動産グループより提供）