2025年10月、メッセフランクフルト本社より、アンビエンテ責任者のユリア・ユーレック氏とフィリップ・フェルガー氏の2名が来日し、報道関係者および出展企業向けに「Ambiente 2026」最新アップデートを紹介した。プレゼンテーションでは、世界最大級の国際消費財見本市として知られる同展が、2026年2月6日(金)〜10日(火)にフランクフルトで開催されることを発表。同時開催の「Christmasworld(クリスマスワールド)」「Creativeworld(クリエイティブワールド)」を含め、世界各国から約4,700社(うち日本から80社以上)の出展を予定している。
文:シュタインハウザー里美
ホスピタリティ分野を軸に、3見本市のシナジーを最大化
2026年のアンビエンテ(Ambiente 2026)は、ホスピタリティ産業を核に据えた再構成が進む。パンデミック以降の再編や為替変動など、不確実な国際市場の中で「信頼はデジタルではなく対面から生まれる」という理念を掲げ、リアルとオンラインを融合した新しい商談プラットフォームを提示する。
今回のブリーフィングでは特に、「アンビエンテ・プロジェクト(Ambiente Projects)」と題した新フォーマットが注目を集めた。これは、ホテル・レストラン・建築設計・デベロッパー・設備メーカーを横断的に結ぶ国際的な商談・情報交流の枠組みで、Ambiente Projectsの主軸にあるのが「HoReCa」「Hospitality Inteirors」「Contract Business」の3つとなる。
(参照:https://ambiente.messefrankfurt.com/frankfurt/en/programme-events/ambienteprojects.html )
こうした背景をもとに、会期中はさまざまな特別プログラムや企画展示エリアが展開される。
・Interior Design & Architecture Hub:建築・インテリア・素材を結ぶ専門エリア
・Spot on Back of House:厨房設備・運営支援技術・ロボティクスの特別展示
・Interior Looks:ハイエンド・ハイクオリティの家具とインテリアに焦点を当てた展示エリア
これにより、ホテルの「フロント(客前)」から「バック(運営)」まで、空間と運営を一体で設計する新しい展示構成が実現。
「Back of House」を主役に──運営とテクノロジーの融合
従来はフロント演出に重点を置いてきた展示が、2026年は「Back of House(厨房・運営領域)」へ拡張される。特別企画「スポット・オン・バック・オブ・ハウス(Spot on Back of House)」では、厨房アクセサリーや省エネ機器、AIロボティクスなど、ホテル運営の効率化・省人化を支える縁の下の力持ちとなりえる最新テクノロジーを一堂に紹介。併催の「Hospitality Academy」では、欧州のホテルブランドやシェフが登壇し、持続可能な食の提供、オペレーションの最適化、体験価値の再定義をテーマに講演を実施する予定だ。また、ホテル経営者・料理長向けの「Hoteliers’ Day」も開催され、運営とデザインの融合を議論するフォーラムとして注目される。
この分野について、フィリップ・フェルガー氏は「ホスピタリティ市場の成長は、業界全体の革新を促す原動力になります」と語り、アンビエンテをホテル・レストラン・建築・デザインを横断的につなぐ国際的ハブへと発展させる意欲を示した。




