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Vol.5 2017年1月6・13日号新年号 特 集 Ⅱ 私が後継者に求める資質 Vol.5 ザ・ペニンシュラ東京 総支配人 ソーニャ・ボドゥセック 氏

ザ・ペニンシュラ東京の後継者に求める資質

【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月06日(金)
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ザ・ペニンシュラ東京 総支配人 ソーニャ・ボドゥセック 氏

 
 ホテルの仕事は多岐にわたり、お客様へのおもてなしはもちろん、従業員のマネジメントやホテル運営の戦略構築など、物事を多角的にとらえる能力が求められると考えます。また、ザ・ペニンシュラ東京は、能率的かつ最大限にお客様との積極的なかかわり合いを大切にしながら、エレガントで個々の経験に基づく洗練されたサービスをご提供するため、幸せと喜びを感じながら全力を尽くし、お客様はもちろん、共に働く仲間に対しても思いやりを持って接することのでき、変化を柔軟に受け入れると共にさらなる成長のために新しいアイデアや革新を探求し続けられる人材を求めています。
 
 ホテル業界で働く上で魅力的なサービスのご提供は当然ですが、ザ・ペニンシュラ東京で働く従業員には高いコミュニケーション能力を生かしながら、お客様や共に働くチームの仲間とも自然と関係性を深めていけるような人材であってほしいと考えます。そしてお客様との信頼関係を深め、常に快適性と満足度を追求することで、ホッと一息つける“ 第二の家” のようにザ・ペニンシュラ東京へ戻ってきてくださるお客様をつくる、またチームの仲間を尊重し共に成長できる関係を築くことで、互いにモチベーションを高め合う。その関係を築くことが、お客様をおもてなしするためのより良いパフォーマンスにつながると信じています。
 
 2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、東京だけでなく日本全体が旅行の目的地として注目を浴びている今、訪日外国人観光客の数は、2016 年10 月末現在で前年度を上回る2000 万人を超え、驚くべき速度で増加しています。世界各国から多くのお客様が訪れる日本のホテル業界で働く私たちには、不測の事態が起こることもあります。そんな状況にも臨機応変に対応し、常に学ぶ姿勢を忘れず、今後に生かすことも大切だと感じています。また、これからのホテル業界を担う人材には、英語が話せること以上にグローバルな思考と多様性が求められ、さらに美しい振る舞いやきめ細やかなサービスなどの日本人らしいおもてなしができることも必要なのではないかと考えます。そんな人材の能力をさらに引き出せるよう、ザ・ペニンシュラ東京では語学やサービスマナー、リーダーシップトレーニングなどの社内研修をはじめ、留学制度や海外のザ・ペニンシュラホテルズで経験を積むクロスエクスポージャーなど、さまざまな研修制度を取り入れています。
 
 ザ・ペニンシュラホテルズの親会社である香港上海ホテルズ社は昨年、創立150 周年を迎えました。この歴史の中で、ザ・ペニンシュラホテルズの従業員は、お客様に対してだけでなく、従業員同士も“ ペニンシュラ・ファミリー” として、本当の家族に接するように互いを尊重し、共に成長できる環境づくりを大切にしてまいりました。多くのラグジュアリーホテルが軒を連ねる東京で、忘れられない思い出と世代を超えて受け継がれるお客様をつくるホテルであり続けるため、ザ・ペニンシュラ東京は長い歴史の中で培ってきたペニンシュラDNA を継承しながら、常に革新的な試みを探求すると共に、家族のような温かいおもてなしの心“ ペニンシュラ・ホスピタリティ” のご提供を継続してまいります。そして、今後、ザ・ペニンシュラ東京が歩む歴史の中で、将来、このホテルだけではなくホテル業界を担う真のホテリエを輩出していければと願っています。
 
ザ・ペニンシュラ東京                                               
http://tokyo.peninsula.com/ja/default
 

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