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2022年3月11日号 トップインタビュー フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトプロジェクト統括部長 田口 雅博 氏

トップインタビュー フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトプロジェクト統括部長 田口 雅博 氏

【月刊HOTERES 2022年03月号】
2022年03月10日(木)
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1県に2軒から4軒のホテルを集め渡り歩いて地域の旅を楽しんでいただく

-----「フェアフィールド・バイ・マリオット道の駅プロジェクト」が動き出すまでの経緯を教えてください。

 現在、道の駅は全国に約 1000カ所あります。道の駅は国主導で地方創生に取り組む方針が固まったときに、国土交通省が主体となって地域のにぎわい創出を目的とした施設で、「地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場」を基本コンセプトに始まったものです。
 
 どのような事業を始めようかと考えたとき、やはり地元の名産品を販売することで外から人々に来てもらい、地元にお金を落としてもらうというやり方が主流となりますし、事業が軌道に乗れば新たな雇用も生まれるでしょう。さらに名産品が食べられるレストランを併設することで活気が出てくるということで、そうした事業体がさまざまな場所に創られていきました。
 
 さらにそのような場所に共通の名称を付けることになり、鉄道に駅があるのだったら本家本元の道路にも駅があっていいということで「道の駅」という名称が定着し、全国に広がっていったのです。道の駅は成功を収め、そこから各地方に人の流れ、お金の動き、雇用の発生が見られるようになりました。
 
 ただし道の駅は営業時間が終了すると、その先は動きが止まってしまいます。国土交通省はせっかく道の駅が全国にたくさんできたのだから次の段階ではさらなる人の流れを呼び込みたいと考え、新しい方向性を模索し始めました。
 
 その結果、道の駅に近接する場所に宿泊施設を創り人々が滞留すれぱ、新しい動きを生み出せるというアイデアが出てきました。前の段階とはまた異なる人とお金の流れが発生するのと同時に、宿泊施設の雇用も生まれることを見込んで、道の駅に宿泊施設を組み合わせるというコンセプトに基づいて、次の段階の道の駅プロジェクトが動き出したのです。
 
 国土交通省が考えていた道の駅の運用の方向と積水ハウスが考えていた道の駅の隣にホテルを建設して運用し地方創生に向かっていくコンセプトが一致しプロジェクトが始まりました。積水ハウスは私たちオペレーターに対して非常に協力的なオーナーです。運営統括室を社内に作り、それぞれのエリアの担当者を置いてくださっています。積水ハウスの方で地元の自治体や道の駅との話を進め、下地づくりをしていただけるのでとても助かります。
 
 道の駅プロジェクトは今のところ第3期までが計画されていて、第2期については既にすべての契約が完了しています。第1期は15軒、第2期は14軒、第3期はおそらく14、15軒になろうかと思います。飲食に限らずホテルを起点としてさまざまな体験していただきたいと考えていることから、1つの県に 2軒から4軒のホテルを集め、それぞれの施設を渡り歩きながら旅を楽しんでいただく形を考えています。

 

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