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2022年3月11日号 トップインタビュー フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトプロジェクト統括部長 田口 雅博 氏

トップインタビュー フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトプロジェクト統括部長 田口 雅博 氏

【月刊HOTERES 2022年03月号】
2022年03月10日(木)
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地元の食はホテルの周辺エリアに出掛けて道の駅やレストランで楽しんでもらいたい

----宿泊されたお客さまは食事に関して、実際にどのような動きを見せていますか。

 道の駅の飲食店の営業はランチがメインになっているため、朝食についてはホテルの方で試行錯誤を重ねました。道の駅や地元の飲食事業者にお願いして、その土地の食材を生かした弁当「朝食ボックス」を作っていただきました。朝食ボックスはすべての施設で展開し、宿泊のお客さまに予約制で提供しています。また、ロビーラウンジにて、道の駅で購入した地元の食べ物を召し上がっていただく形も整えました。電子レンジ、トースター、コーヒーマシン、紅茶やインスタント味噌汁などを置き、お客さまに自由に無料で使っていただいています。フロント脇にある売店(マーケットプレイス)では地元の特産品や菓子類、飲料などを揃えています。 

----各施設の設計デザインは、それぞれ異なるのでしょうか。

 建物はすべて同じデザインコンセプトで積水ハウスに造っていただいていて、ロビーラウンジも客室も全施設が同じ空間になっています。
 建物のデザインは同じですが、それぞれの土地の特徴を打ち出す仕掛けは盛り込んでいます。ロビーラウンジには必ず 9枚のモノクロ写真が飾られています。写真は施設によって異なり、それぞれの土地の歴史や文化などを象徴するものになっています。

 例えば栃木宇都宮の写真の中には、栃木県の伝説として伝わる疫病避けの「黄ぶな」や、栃木県で採掘され塀や倉庫などに使われる「大谷石」などがあります。岐阜に行けば岐阜のイメージ、和歌山に行けば和歌山のイメージを表す写真によって地域の風情を感じていただいています。
 
 もう一つがロビーラウンジに設置された棚で、そこにはその土地の文化や歴史、風習を知っていただけるアイテムを置いています。栃木宇都宮では「黄ぶなの張り子」「日光彫り」「大谷石」「餃子の本」などを配置しています。 
 
----客室のタイプはどのようなラインアップになっていますか。

 客室数は最も小さな施設が 50室、大きな施設が 99室です。施設によって3階建から7階建までありますが、すべてキングルームとツインルームの 2タイプ、面積はいずれも25m2となっています。35%がキングサイズ、65%がツインルームという構成比で、お体の不自由な方のためのアクセシブルルームを1室ご用意しています。
 
 内装は全施設でまったく同じで、壁には書家の先生に書いていただいた「くさまくら」という旅の枕詞を飾っています。浴室とベッドスペースの間には、可動式の間仕切りを入れました。居住スペースをできるだけ広く取るためにクローゼットは設置せず、洋服は壁に直接ハンガーで掛けていただきます。
 
 Wi-Fi環境については、マリオットの上級ブランドと同じ安定・高速のインターネット接続を導入しています。そのため京都府唯一の村である南山城村の施設に泊まっても、東京と同じ通信環境を確保できます。ワーケーションのニーズも見えてきている今、Wi-Fiは重要なポイントになると思います。

 

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