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㈱プリンスホテルから㈱西武・プリンスホテルズワールドワイドへ

西武・プリンスホテルズワールドワイド、ホテル・ゴルフ・スキーの運営特化に。オーナーオペレーターとして培った手腕を生かしグローバルホテルチェーン目指す

2022年03月31日(木)
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 ㈱プリンスホテル(本社:東京都豊島区南池袋 1-16-15 代表取締役社長:小山 正彦)は、2022 年 4 月 1 日、 新会社「㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド (以下「SPW」)」へ事業の一部を承継し、日本をオリジンとしたグローバルホテルチェーンとして、新たなスタートを切る。
 西武グループでは、2021 年 5 月 13 日に公表した「西武グループ中期経営計画(2021~2023 年度)」に基づいた経営 改革に取り組んでおり、その一環として、グループ内組織再編を進めている。この再編により、㈱プリンス ホテルは 2022 年 4 月 1 日より、SPW にホテル事業、ゴルフ事業およびスキー事業の運営等を承継。SPW は、ホテルオペレーター会社となり、アセットライトに事業を展開。それにより、グループの海外ホテル運営会社である StayWell Hospitality Group と合わせて、約 10 年間で国内外のホテルを 84軒から 250軒へ拡大する構え。 SPW では、これまで主に日本国内で培ってきたプリンスホテルならではのおもてなしの心や専門的な人材、地域とのネ ットワーク等の強みをさらに進化させ「プリンスホテルブランド」をグローバルに確立し、世界中の人々から愛されるホテルを目指すとしている。
 

㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド 代表取締役社長 小山 正彦氏
㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド 代表取締役社長 小山 正彦氏

 2022 年 4 月 1 日、プリンスホテルは「㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド」として新たなスタートを切ります。これまでプリンスホテルは、前身ともいえる箱根土地株式会社の創業から 100 年を超える歴史の中で、所有と 運営を一体で行なうオーナーオペレーターとして、日本各地の皆さまとともに発展・成長を続けてまいりました。「PRINCE TOKYO MICE CITY」と名付けた高輪・品川エリアや、「夏は大磯「冬は苗場」と言われるようなレジャー施設等、各地域で開発・運営を行ない、日本のレジャー・スポーツ文化の浸透に尽力をしてまいりました。当社がこれまで成長を続けてこられたのは、お客さま、そして地域の皆さまのおかげであります。今後はホテルオペレーター会社となる西武・プリンスホテルズワールドワイドが、引き 続き全国の施設の運営を行なってまいります。これまで培ってきたノウハウや強みを更 に進化させ、これまで以上の滞在価値をお客さまにお届けいたします。また、今後は 国内外のホテル拠点を更に拡大し、世界中にプリンスホテルのサービスをお届けしてまいります。これまでもこれからも変わらぬ思いを胸に「日本のプリンスホテルから世界のプリンスホテルへ」を掲げ、グローバルホテルチェーンとして、世界中から愛されるブランドの確立を目指し、邁進してまいります。  
 

1.西武グループの経営改革
1.西武グループの経営改革

 西武グループでは、2021 年 5 月 13 日に公表した「西武グループ中期経営計画(2021~2023 年度)」に基づき、経営 改革の一環として「アセットライト」をテーマにビジネスモデルの変革を進めていく。アセットライトな事業運営の推進として、保有資産の価値極大化およびホテル・レジャー事業と不動産事業の競争力向上のため、グループ内組織再編を実施。これにより、西武グループ内にはホテルオペレーター会社となる「㈱西武・プリンスホテルズ ワールドワイド」および不動産事業を手がける「㈱西武リアルティソリューションズ」が新たに誕生した。

2.プリンスホテルの変革
2.プリンスホテルの変革

 プリンスホテルでは、これまで土地建物の「所有」から「運営」までを行なう一体運営型を基本として、地域に根差した開発・運営および成長を続けてきた。都内においては、MICE の拠点となる高輪エリアや、エンターテインメントタウンとして、ホテル以外のコンテンツも提供する品川プリンスホテル。リゾートにおいては、日本を代表するリゾート地である軽井沢や箱根、富良野、苗場等、シティ・リゾートの両面において、日本の観光業界の活性に寄与してきた。同社の前身とも言える箱根土地㈱の創業から 100 年超にわたり、「一体運営」で発展・成長を続け、国内 No.1 規模のホテルチェーンとしての基盤を確立してきた。

「運営特化」への転換
「運営特化」への転換

 4 月 1 日より、SPW は国内で構築してきた「一体運営」を基盤に「運営特化」へ事業転換し、より世界への飛躍を目指す。世界のホテル市場では「運営特化」がグローバルホテルチェーン の経営スタンダードとなっており、運営に特化することでクオリティを向上させブランド力を高めていく。同社にお いても、アセットライトな事業運営に変更することで、一体運営で培ってきたノウハウを生かしてさらなる進化を遂げ、日本発のグローバルホテルチェーンとして世界へ飛躍するとしている。
 オーナーとのパートナーシップによる価値極大化
 今後、SPW はホテル運営会社としてグループ内外から運営を受託していく。SPW は運営に特化することで、ブランド力の強化と収益力の極大化を図る。また、アセットオーナーは、施設のバリューアップ等によりアセットの価値の向上を目指す。運営会社とアセットオーナーが共に手を組み、ホテルでのより魅力的な「体験価値」を創造することにより、「プリンスホテルブランド」をグローバルに確立し、世界中の人々から愛されるホテルを目指す。

おおむね 10 年間で現在の 国内外 84 軒から 250軒に 拡大
おおむね 10 年間で現在の 国内外 84 軒から 250軒に 拡大

 プリンスホテルでは、2017 年に宿泊特化型ブランドの「プリンス スマート イン」を創設。同年は海外のホテル運営会社である「StayWell Hospitality Group」(現 StayWell Holdings Pty Ltd)の事業を取得するなど、以前より多店舗展開に向けた基盤構築を行なってきた。この度、ホテルオペレーター会社として運営に特化した事業形態になることで、国内外においてさらににスピーディーな展開が可能になるとしている。

これまで培ってきた強み
これまで培ってきた強み

更なる競争力強化に向けて
更なる競争力強化に向けて

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