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2023年6月9日号 巻頭SPインタビュー 内閣府公認クールジャパン・プロデューサー ベンジャミン・ボアズ氏/パルテノンジャパン(株)代表取締役社長 アレン・パーカー氏

巻頭SPインタビュー 内閣府公認クールジャパン・プロデューサー ベンジャミン・ボアズ氏/パルテノンジャパン(株)代表取締役社長 アレン・パーカー氏

【週刊ホテルレストラン2023年06月09日号】
2023年06月08日(木)
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「マイ・ジャパン」と「ユア・ジャパン」の違い

----現在、日本の観光業界が世界の中で置かれている状況をどう捉えていらっしゃいますか。

 日本の観光業界は今まさに可能性に溢れているときだと思います。ちょうどポストコロナという新しい時代がスタートしました。先日、あるニュース番組に出演した際、日本のインバウンド旅客数が急増していることについて感想を求められましたが、私に言わせてみれば当たり前のことでしかありません。世界の皆さんは日本が大好きですから。単にコロナ禍での渡航規制で来られなかっただけなのです。すでに規制は緩和されましたので、インバウンドが増えるのは当然です。
 
  10年ほど前は、訪日旅客数が最高記録を更新したとか、量(人数)が話題になっていましたよね。しかし、これから日本経済を良くしていくには、量より質を追求すべきだと考えます。今後、訪日旅行客数で再び過去最高を更新することは決定的です。日本が魅力的な国で、インバウンドにとって観光資源が豊富と言うことは、もはやニュースでもなんでもなく、ごく当たり前のことですから、あえて語る必要もないと思います。
  
このような状況の中、どのような人を自施設に呼び込みたいのか、きちんと相手を特定できているのかと言うことを読者の皆さまに自覚していただきたく思います。今はそう言う時代なのです。うまくいけば今のインバウンド急増がさらに加速度を増し、大きな可能性に期待ができるでしょう。一方で、単にどんな人が来るのか楽しみにしているだけの消極的な待ち方をした場合、失敗にはならないかもしれませんが、せっかく目の前にチャンスがあるわけですから、積極的に取りに行くという意識に変えていただきたいと思います。
 
----日本でもコロナ禍を経て訪日客の数ではなく質、特に富裕層の誘致に着目されるようになりましたが、コミュニケーションにさまざまな課題があると指摘されています。

 富裕層を漠然とした存在ではなく、きちんと定義すべきです。つまり、相手を人物としてみなければ話が進まないと思います。コミュニケーションというのは、人と人の対話ですので、イメージにいくら語り掛けても、それはコミュニケーションとはいえません。自著にて「マイ・ジャパン(My Japan)」と「ユア・ジャパン(Your Japan)」という用語を使って新しい概念を紹介しました。
 
 マイ・ジャパンとは「日本人が思う日本の魅力」、ユア・ジャパンとは「外国人もしくは来てほしい特定対象の外国人が思う日本の魅力」を指します。日本人はよくマイ・ジャパンの話をしますし、するのが大好きのようにも感じます。外国人との対話で良い結果を得るためには、相手の観点を取り入れる必要があります。しかし、私の日本での経験上、マイ・ジャパンとユア・ジャパンの混同が非常に多いのが困難なことと感じます。外国人もおそらくこれが好きであろう、これだけは外国人にわかってほしい、と熱心に語るのですが、どれだけ一生懸命に伝えようとしても、相手の耳に届いているのかを確認しなくては、コミュニケーションが成立しません。
  
では、どのように外の観点を取り入れることができるのかといえば、まず自分の観点、いわばマイ・ジャパンを忘れることです。簡単なようで、すごく難しいことです。ですが、まだ日本へ来たことがない、日本語がわからない、日本の文化を知らない、ましてやこれまでの人生で全く接点がなかったような外国人の観点を取り入れるにあたって、あえて無知の立場を受け入れなければ、話は進みません。その上で、外国人が日本をどうみているかを素直に学べばいいのです。
 
実は、多くの外国人が日本のことをよく知らない、また誤解していることもあります。無知や間違いばかりの観点かもしれませんが、彼らの興味・関心をうまく取り入れることで、ビジネスにつながる可能性が出てくるのです。

 

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