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2023年8月4-11日号 トップインタビュー カトープレジャーグループ代表取締役社長 兼 グループCEO加藤 宏明 氏

トップインタビュー カトープレジャーグループ代表取締役社長 兼 グループCEO加藤 宏明 氏

【月刊HOTERES 2023年08月号】
2023年08月10日(木)
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エリアの「面」とブランドの「点」を組み合わせたマネジメントを目指す

----マネジメントについては、どのような形で行なっていきますか。

 オペレーションについては、「エリア +業態」に分け、各 COO体制をしいています。
 
 まず、沖縄・長崎を中心とした九州エリア、関西エリア、関東エリアに各 COOが統括しており、担当店舗をアラウンドしながら、オペレーションクオリティの確認をしております。
 
 また、ホテル部門では「ふふ」ブランド(グローバルマーケットやバケーションニーズも踏まえリサーチ)を統括している COO、京都にはグランピング・温浴施設を統括している管理者を置いており、エリアごとに横の連携が取れるような体制の構築をしています。
 
 つまり戦略上、エリアとブランドの 2つの側面からどのようなマネジメントを行なうのがベストなのかを探っていくことになります。例として、全国展開しているブランド(1業態)を集中的にコントロールする COOが存在することで、よりスピード感のある指示系統を構築できるかもしれません。商品やオペレーションのクオリティをさらに上げられるのであれば、最適なマネジメントのあり方を追求する必要も選択肢と考えられます。
 
 またドミナント戦略において、例えば熱海や軽井沢に出店していくとなれば、1つのエリアチームで担当する方が効率的かもしれません。このように、エリアという「面」とブランドという「点」を組み合わせたマネジメントの方向性を目指していきたいと考えています。 

----現在、最も時間を割いているのはどのような取り組みでしょうか。

 私個人としてはオペレーションの全体監修を行ないながら、新規事業としては、現在 10から 20の案件に取り組んでいます。
 新しく立ち上げる事業としては、「ブランデッド・アセット・セールス・プロジェクト」があります。特に軽井沢で力を入れているプロジェクトなのですが、別荘を開発して1棟で販売したり、小口の共用持ち分でたとえばタイムシェアのような形で提供するスタイルです。

 このように、不動産アセットとKPGホスピタリティーを掛け合わせることで打ち出せる付加価値を追求しようとしています。別荘を持つと管理が大変ですし、中長期的には修繕費もかかります。この部分を当社が請け負わせていただき、滞在時には私たちのスタッフがサービスを提供するスタイルを確立できたらと思います。
 
 KPGはホテルオペレーションもできますので、同じエリアにある既存の施設のオペレーションチームの力を活用して、ホテルの許認可が取得できる別荘についてはホテル運用をさせていただき、収益性のある商品にしていきたいと考えています。
 
 本業のオペレーションで利益を確保しながら、不動産アセットマネジメントで施設の価値を高めることで、よりよい商品を創り、KPGのホスピタリティーを体感していただけるサービスを盤石なものにしていきます。不動産アセットマネジメントも事業の中核事業の 1つにしていきたいと考えています。

 

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