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本誌独自調査 全国ホテルオープン情報

【月刊HOTERES 2015年12月号】
2015年12月04日(金)
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■ 芝パークホテル 151 2016 年夏開業予定、芝パークホテル敷地内に新設。インバウンドゲストを意識し、ホテル2 階には日本文化が体験できるサロンを設置する

2013 年夏からのビザの緩和から徐々に数を増やしてきたインバウンドゲストは、本年いよいよ、9 月時点(10 月公表分)で1448 万7600 人となり、過去最高と言われた昨年の1143 万人をゆうに超えた。都市部では宿泊施設が需要数に対して供給数が足りない状況が続き、本特集では対象外だが、カプセル型の簡易宿泊所や宿泊者同士の交流をウリにしたゲストハウスなどは建設資材や人件費が抑えられることもあって、着々と数を増やしている。同様に今年に入ってから条例レベルではあるものの一部で民泊がはじまりつつある。宿泊施設としてのかたちが多様化する中、今後のホテル市場の方向性を示す全国のホテル開発動向を追う。
リサーチ・構成 編集部
 
開発軒数、客室数ともにここ10 年で最高域の増加
 
 6 月、12 月の年2 回実施している本誌独自調査「全国ホテルオープン情報」の最新データがまとまった。
 
 今回の調査は2015 年6 月6 日から15 年12 月4日までに把握・確認されたホテル開業計画を対象とし、とりまとめたものだ。
 
 全体軒数は2012 年6 月時点の調査で底を打ち、以降は上昇基調で推移してきたものの、14 年12 月時点で大幅に減少。ところが前回リサーチ時の15年6 月時点でV 字回復を果たした。そして今回は前回を大幅に上回る287 軒となった。また客室数では、近年みられなかったほどの急増数で4 万4564室となった。
 
 この急増の背景には、2020 年開催の「東京オリンピック・パラリンピック」に向け都市を中心に需要が見込まれることだけでなく、年々増加するインバウンドゲストに対する期待値も影響しているとみる。JNTO によると、本年9 月時点(10 月公表分)でインバウンド数は1448 万7600 人と過去最高数になったものの、観光庁が今夏発表した「旅行・観光消費動向調査平成26 年・年間値(確定値)」によれば、2014(平成26)年の国内旅行の延べ旅行者数は5 億9522 万人で前年比5.7%減。その内訳は、宿泊旅行が2 億9734 万人(同7. 2 %減)、日帰り旅行が2 億9788 万人で(同4.1%減)とともに前年比で減少している。都市部を中心に高稼働が続くホテル業界だが、その実態はインバウンドゲストによるものと改めて感じる。
 
 また、カジノ法案においては本来ならばすでに方向性が見えているはずだったが、本誌編集(11 月中旬)時点では不透明なままだ。3 ~ 4 年ほど前から浮上してきた東京・台場周辺の土地活用に関する具体的な計画案も、現時点ではカジノに関連する具体的な計画を発表しているものはない。同様に、湾岸エリア(豊洲・辰巳・東雲・有明)に浮上していたホテル計画に至っては、“オリンピック・パラリンピック”関連を強調した内容に変わりつつある印象だ。
 
宿泊人数増加に反し北海道は軒数微減
 
 今回の調査では、すべての地区で新規案件が増加するという景気のよい結果となった。
「北海道」では、今回は開発軒数が18 軒増加した。北海道の「観光入込客数調査」(北海道庁)によると、2014 年度の述べ宿泊人数は3279 万人、前年度比2.0%増となった。うちインバウンドの述べ宿泊人数は389 万人で対前年比26.7%増だった。都市である札幌以外に、道南エリア(函館、大沼、松前、江差、洞爺、登別)で新規案件が浮上しているは、2016 年春に開通する北海道新幹線によるものだが、開業が開通後になっているのがいささか気にかかる。全国的に、資材費の高騰や作業員の人材の不足などによって建設案件がスムーズに進まない状態が続いている。中には、ホテルから簡易宿泊所の形態に変更して、開業にこぎつける案件もみられるようになっている。さらに大手建設会社下請けによる、くい打ちデータ改ざん問題は大きな波紋を呼んだ。悪しき慣習は氷山の一角に過ぎないという話もあり、建築業界に打撃を与えただけでなく、建設工程の見直しも生じるに違いない。業界全体で工期の遅れは否めないと予測できる。
 
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TABLE OF CONTENTS
❍ 地区別のホテル新・増設計画増減の内訳……………………………………… 29
❍この6 カ月(2015 年6 月6 日~2015 年12 月3 日)にオープンしたホテル…… 33
❍ ホテル企業・チェーン別プロジェクト一覧… …………………………………… 34
❍ 地区別・都市別ホテル新・増設一覧… ………………………………………… 36
❍ インタビュー ホテルの開発トレンドと今後の予測
 バンガード・ パートナーズ㈱ 代表取締役 檜山 宗孝 氏… ………………… 60
❍ ホテルの施設数および客室数の年次推移……………………………………… 62

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